お客様には自分の考えとともに
多様な意見を提案
お客様のところに伺う前には商談資料を準備します。
資料は市場データと私なりの分析をまとめたもので、訪問前に先輩や上司に確認してもらってからお客様とお会いします。
私は資料の中に、SNSにある情報も織り交ぜるようにしています。
SNSにはカスタマーの生の声が書かれているので、お客様も非常に興味を持ってくださいます。
資料にある分析はどうしても私の主観が入ってしまいますが、そこにSNSで集めた声があることで、多様な意見を見ることができるようになります。
このようにしてお客様と話をすることで、良い関係性を築いていけることを感じています。
もちろん私の提案は、毎回すべてうまくいくわけではありません。
時にはお客様から「今回提案された内容だと売れなかった」と叱られることもあります。
そんな時は、なぜだめだったかをじっくり考えるしかありません。
前回だめだった理由をお客様と確認し、「次はこのようにやってみたい」ということを独りよがりにならずお客様にもメリットがある形でお伝えすることが大切です。
提案がうまくいかずお客様から叱られた場合はしっかり反省しますが、過ぎたことをいつまでも引きずってもマイナスしかありません。過ぎたことを悔やみ続ける時間があるなら、お客様により良い提案をするために時間を使おうと心がけています。
「何かできることはないか」を
考えて動く大切さを知った
2020年から始まったコロナ禍では、社員の誰も経験したことがない事態に見舞われました。
とくにはじめの頃は世の中からマスクがなくなったことでマスクを手作りする人が急増。その影響でソーイング用品が軒並み欠品に。お客様からはすぐに用意してほしいと頼まれるのに、供給できない状況が続きました。
関連部門も動いてはくれているのですが、どうにもなりません。
お客様はカスタマーから「なんとかして仕入れてほしい」と言われるのですから、当然私達に対してお怒りになり、私達は何度も謝罪するとともに、なんとかお客様を引き留めるのに必死でした。
メーカーには、製品を渡す以外にもできることがあるはずだ。上司や先輩たちと連日グループミーティングを重ねました。そしてマスクをする人が急増したことで「次は目元のメイクの需要が高まるはずだから先回りしておきましょう」とお客様に提案するなど、次のパニックが起こらないようにすることに務めました。
まさに不測の事態でしたが、そんな中でも「どうにもならないから仕方ない」と諦めるのではなく、何かできることはないかと考えて動くことの大切さを学ぶことができました。
休日は夫婦で買い物に行き
貝印の製品をチェック
大学でフットサルを楽しみましたが、現在はやっていません。でも夫がフットサルチームに所属しているので、休日は応援に行くことが多いですね。
練習や試合が終わった後にチームの人も一緒に食事に行ったり。そんな何気ない休日を楽しんでいます。
夫もメーカー勤務なので、2人で買い物に行くと店の中では別行動になり、つい自分たちの製品がどのように陳列されているかなどをチェックしてしまいます。
自宅では夫も貝印の製品を使っているので、使い心地などを聞いたりしています。男性用の製品だと私が使う機会がないので、夫との何気ない会話がお客様とお話する際に役立つことも多いですね。
一人ひとりの社員に浸透する
「社員は家族」という考え
就職活動をされている学生の皆さんは、期待と不安が入り混じった気持ちでいると思います。就職先が決まり社会人になった後、自分はちゃんとやっていけるか不安に感じている人も多いでしょう。私もそうでした。
貝印の先輩たちは、仕事でなにかわからないことがあり質問すると、どんなときでもすぐ私のほうを見てアドバイスをしてくれます。
面倒見がいい人が多いのはもちろん、会社が考える“社員は家族”という気持ちが一人ひとりに浸透しているのだなと感じます。だから安心してください。
産休、育休の取得率も高いですし、育休を終えて復職される先輩もたくさんいます。
制度があるだけでなく、それをきちんと社員が利用しています。女性も安心して働ける会社だと強く感じています。