海外営業に興味があり
貝印にエントリー
学生時代は国際政治学科で途上国支援を研究していました。
ゼミでは毎年学生が海外研修旅行を企画します。私は2年時にインド、3年時にインドネシア、フィリピン、ベトナムを訪れました。その頃から漠然と「海外に携わる仕事がしたい」と考えていました。
就職活動では業界を絞らず、海外営業がある会社にエントリー。その中のひとつが貝印でした。
実家で貝印のカミソリや爪切りを使っていたので、貝印という会社のことは知っていました。でも説明会に参加したときに、刃物以外にもたくさんの製品を作っていることに驚きました。その中にはニッチなものもたくさんあります。「いろいろな製品を扱えるのはおもしろそう」と感じたのを覚えています。
念願の海外事業部に配属され
オセアニア地域を担当
入社後、希望が通り海外事業本部に配属となりました。
まず担当したのは日本の貿易商社様で、次にオーストラリアやニュージーランドのお客様を担当しました。ただ、最初の4年は日本でお客様とメールのやり取りをしたり日本にいらっしゃるお客様をお迎えするのがメインの仕事で、自分が海外に行くのは年に一度あるかないかでした。
ただ貝印での経験を積むうちに、だんだんと海外で自分の力を試してみたいと思うようになったのと同時に、学生時代に携わったアジアで仕事をしたいと感じるようになっていきました。
入社5年目でアジアを担当
そして突然のインド出張に
入社5年目に希望が叶い、アジアを担当する部署に異動となりました。最初に担当したのは香港です。前任者との引き継ぎを終えて「さあ頑張るぞ!」と思った矢先、突然上司から「インドに行ってほしい」と言われました。
インドでは現地で営業活動をスタートした矢先に、諸事情でマネージャーが辞めてしまい、現地から人を派遣してほしいと要請があったのです。
実は直前に行われた懇親会で上司に「学生時代にインドに行ったことがある」という話をしたんです。それが「森吉が立候補した」と伝わったそうです(笑)。辞令を受けたときは驚きましたが、これもチャンスだと考え、1カ月半、インドに旅立ちました。
インドでの業務は会社の仕組みを作ることでした。軌道に乗った支社と違い、まだ何もない状態ですからすべてを自分たちで何とかしなければなりません。私は営業サポートという形で派遣されたはずが、総務や人事の仕組みづくりなど多岐にわたる業務に携わることになりました。。このインド出張は驚きの連続でしたが、自分のキャリアの中でもまたとない貴重な経験ができたと感じています。