製品を深く知るきっかけになる
貝印にはマイスター推進室という部署があり、マイスター検定が実施されています。
爪切り、ハサミ、包丁のマイスターを取得するために社員は独自に勉強し、試験の合格を目指しています。
内容はそれぞれの歴史や仕組み、使い方という基本的なことから、貝印での製造方法まで多岐にわたります。
私は貝印に異動してから挑戦をはじめ、現在は爪切りと包丁のマイスターを取得しました。
海外での商談ではすぐに関係部署と連絡が取れるわけではないので、どんなことも現場で自分が解決しなければなりません。
たとえばお客様から質問を受けたときにその場ですぐに答えられないと、お客様は私というよりも貝印に対して不信感を抱くでしょう。
マイスター検定を通じて製品の知識を深められるのはとても良いことだと思います。
そしてお客様から「こんなことともできるならぜひ一緒にやりましょう」と商談に進んでいくと、この仕事のやりがいを感じます。
貝印の人たちは
温厚で真面目で几帳面
入社してから気付いたことですが、貝印には温厚な人が多い印象です。
そしてみなさんとても真面目で几帳面。
どちらかというと私は大ざっぱなところがあるので、いろいろな場面でみなさんに助けていただいます。
以前、開発段階で機能面に影響しない、外見上における軽微な問題が発生したことがありました。
それはものすごく小さなものだったので、私は「これくらいなら大丈夫」と感じていました。
でも製造現場の方々はなぜそれが発生したのか、どの工程で問題が起きたのか、材質に問題があったのかを徹底的に究明し、多くの部署とディスカッションを重ねて問題の解決に努めます。
そのときは自分のいい加減な気持ちを恥じましたし、これがプロの仕事だということを痛感しました。
上司や役員との距離が近く
些細なことも相談しやすい
私は小学校に入学する前から高校を卒業するまでサッカーをやっていました。
社会人になってからふたたびサッカーをやりたいという気持ちが湧いてきて、社内のコミュニティに参加し毎週金曜日に会社の人たちとフットサルを楽しんでいます。
多いときは15人以上の人が集まり、仕事のことを気にせずコミュニケーションをとるのはいい気分転換になりますね。
普段は東京でコートを取って楽しんでいますが、先日は岐阜まで出かけ、東京のチームとカイ インダストリーズのチームとでフットサル大会が行われました。
試合には副社長も出場するなど、とても盛り上がりました。
このように貝印は目上の人たちと私のような若い社員も距離がとても近く、困ったことがあっても気軽に相談できるので、とても仕事がやりやすいです。
固定概念を打ち破り
新しい価値感を生み出したい
貝印には「週報」という制度があり、社員は週に一度、120~170字で会社に提案や情報共有を行います。
私は展示会でお客様からいただいた要望を共有することが多いですね。
貝印には長い歴史の中で刃物に対する膨大な知見があります。でも歴史があるだけにたとえば「カミソリはこういうもの」という固定概念があるかもしれません。でも新しいお客様とアイデアを出し合う中で、新しい価値をもった製品が生まれる可能性は十分あると思います。
貝印の強みは幅広い製品群を持っていることに尽きるでしょう。
そして生活に密着した製品がたくさんあるので、自分が生活の中で感じたことを製品開発に提案しやすいのも大きな魅力です。
みなさんもお店に行くと貝印の製品をたくさん見かけるはずです。仕事をしているとこれは大きなモチベーションになるものです。
身近なことから新しいものを生み出したい。そんな気概のある人とぜひ一緒に仕事をしてみたいですね。