刃物のプロとして
ドクターを支える仕事
カミソリや包丁のような広く一般の方に使っていただく製品と違い、医療器は貝印の中でも特殊な製品と言えるでしょう。
医療器開発にはさまざまな法規が関係する、また、私たち自身が製品の使い心地などを試すことができません。
私たちは開発した製品を模擬手術などでドクターに使っていただきながら、改良を加えていきます。
ドクターは手術のプロフェッショナルですが、刃物のプロではありません。
「手術中にこういうことがしたい」「こういう機能が欲しい」とドクターからいただいた意見を我々が持っている技術で形にするためにはどうすればいいか。
私たちはコミュニケーション能力と想像力を駆使してドクターの意図をくみ取りながら製品に改良を加えていきます。
「そうそう。こういうのが欲しかった」と言っていただいたときはミッションを果たせたとほっとした気持ちになります。
患者や家族の笑顔のために
新たな医療器を開発する
医療器の開発というのは、みなさんが想像するよりも地味な仕事かもしれません。
製品を使うのはドクターで、一般の人の目に触れることはあまりありません。
また、製品の性格上、エビデンスを残すためデータを取るような試験も多くあり、さらに書類をまとめることに多くの時間を割くこともざらです。
でも医療器はともすれば人間の命に関わるものです。だからエビデンスを残すことがメーカーとして何より大切なのです。
開発を志望する学生の方は「新しいものを開発して世の中を驚かせたい」という夢を抱いている人が多くいます。
貝印に入社して医療器開発に配属されると、他の部署に配属された同期が華やかな仕事をしていることを羨ましく感じることがあるかもしれません。
そんなとき、私はこんな話をします。
かつて何日も入院して患者さんが痛い思いをして受けていた手術が、今では日帰りでできたりする。
これは手術方法の進歩と併せて、医療機器の進歩がなければありえないこと。
自分たちの仕事のゴールは製品をつくることではなく、我々の製品をドクターが使って患者さんが治癒し、患者さんやその家族を笑顔にすることだと。
プライベートは仕事を忘れ
自分自身と向き合う時間
学生時代は野球とサッカーに打ち込んでいました。そして現在は休日になるとロードバイクやゴルフを楽しんでいます。
チームスポーツから個人で楽しむスポーツに変わりましたが、体を動かすのはいいリフレッシュになりますね。
趣味のスポーツを楽しむ時間は、仕事も含め、もっとも自分自身の心と体に向き合っているときかもしれません。
どうしたらもっとスコアがよくなるか、どうしたらもっとキレイなフォームで走れるか。
仕事とはまったく違う思考でものごとを考える時間は、脳の健康にもいい気がします。
スポーツを楽しんでいるときは……仕事のことが頭に浮かぶことはまずありません(笑)。
根が真面目で好奇心旺盛
そんな若者とチームを組みたい
貝印に入社してから今日まで、さまざまな仕事を経験してきました。
もし機会があれば国内営業も経験してみたいですね。
医療器の営業の業務のひとつに、学会に出展し製品を説明するというものがあります。学会にはさまざまな医療器を製造するメーカーが出展しています。
各社の新製品を見ることは我々の製品を開発する際の参考にもなりますし、もしかしたら刃物の枠を超えて新たな医療器を生み出すことができるかもしれません。
それはドクターのサポートになり、多くの患者さんの治療を手助けするきっかけになるはずです。
貝印には真面目な社員が多くいます。
現在就職活動をしている方も自分を「根は真面目」と思うならきっと働きやすいと思いますよ。
そして貝印は、自由度のある会社です。
社会に出ていろいろなことに挑戦したいと考えている好奇心旺盛な方にもピッタリだと思います。
そんな人とぜひチームを組んで仕事をしてみたいですね。