入社間もない社員の発表も
真剣に聞いてもらえる
今の部署に配属されて間もない頃、ある製品でクレーム品が発生。製造のほうからなぜクレームが出たかわからないので、原因を調べてほしいという依頼がありました。
もちろん部署で原因究明に取り組みましたが、たまたま私がデータを多く取っていたので、上司から「次のミーティングで報告を発表してほしい」と頼まれました。
私は小さなミーティングを想像したのですが、参加者を見たら開発や技術部門の管理職の方や工場長などが大勢出席するものでした。
「私なんかが発表していいのでしょうか……」。
恐る恐る上司に話すと、
「大丈夫だよ。だってキミが一番結果についてわかっているのだから」と言います。
前日までに資料を準備し、当日はものすごい緊張の中、分析の結果をみなさんの前で発表しました。
みなさんが私の話を真剣に聞いてくださり、その後私の発表をもとにディスカッションがスタートしました。
私のような入社半年にも満たない社員にも発表の機会があり、それを真剣に聞いてくださる環境があることに感動したのを覚えています。
老舗だからこそ
のびしろがたくさんある
実は私には入社前に少しだけ不安なことがありました。
貝印は創業110年以上経つ老舗。扱う製品はどれも成熟したもののはずです。
私は研究職を希望しましたが、果たして研究して改善する余地はあるのだろうか。
しかし入社してみて、私の心配は杞憂に過ぎなかったことがわかりました。
貝印は老舗だからこそ、製品やものづくりの工程には“あたりまえ”がたくさんあります。
でもあたりまえと思わずに別の方法を模索したらものごとは変わるもの。
会社の中に課題を見つけて変えていこうという風土があるので、のびしろを感じることができました。
研究もやりがいがあります。
音楽や美術も大好き。
休日はフェスに通っています
学生時代は数学の明快さが好きでしたが、一方で音楽や美術も大好きで、小学生の時から絵画教室に通ったり金管バンドに入ったりしていました。
一時は芸術系の大学への進学も考えたほど。
とくに音楽は私の生活に欠かせないもの。音楽がなければ通勤すら苦痛になるでしょう。
プライベートでも休日はライヴやフェスに行ったり、美術館巡りを楽しんでいます。
中でもフェスはいろいろなアーティストを一度に観られるので楽しいです。
自宅にいるときは通勤や遊びに行くときなど、シーンごとに楽しめるプレイリストをつくったりしています。
貝印だから使おう。
研究を通してファンを増やしたい
私自身が就職活動をするまで貝印を知らなかったように、いろいろな製品を愛用してくださっているけれどそれが貝印だと気づいていない人は世の中にたくさんいると思います。
使っているものが実は貝印だったというのも嬉しいこと。これからはもっと知名度が上がって「貝印だから使おう」と思ってくださるお客様がたくさん増えたらと思っています。
そのために私は研究を通して貢献していくつもりです。
まだ入社して日が浅いですが、研修で工場のさまざまな工程を見ることができたのは私の財産だと感じています。
クレームが出たときも、工場を見ていたから「あの工程が原因かな」と推測することができました。
今はまだ分からないことが多くて先輩に聞いてばかり。自分がわからなかったこと、大変だと感じたことを覚えておいて、後輩ができたときにそれを伝えられたらと考えています。