2013年入社

研究

高木 利樹

PROFILE

高木 利樹

高木 利樹

学部
工学研究科
学科
物質制御工学専攻
出身地
愛知県
趣味
海外寺院巡り、サウナ

インタビューINTERVIEW

企業説明会で感じた
会社の雰囲気のよさ

理系の大学院に進学したのち、漠然と「自分の身の回りにあるような製品を作っている会社でモノをつくりたい」という気持ちがありました。
研究をしていたある日、実験で使うメスに目が留まりました。そのメスに見覚えのあるロゴがプリントされていたので調べたところ貝印でした。
興味があり調べてみると、包丁やカミソリなど、日常的に使う製品を自社で開発しており、世界的なヒット作品があることも知りました。それで興味を覚えて貝印にエントリーしたのです。
会社説明会に参加したときの印象は、「アットホームな会社だな」ということでした。というのも、説明会会場の横に自社製品を紹介するブースがあり、それをじっくりと見る時間が用意されていたのです。人事の方だけでなく、製品を開発した人がていねいに説明してくれて、その話し方から、製品への思い入れのようなものを感じました。社員の方々の人柄のよさや温かさのようなものが伝わってきたのです。こういう会社で働いてみたいな、と思い、応募しました。

次の世代の製品のために
試作、評価、調査を繰り返す

新卒で本配属になった研究部門に、今も所属しています。今年で6年目になります。現在の仕事は、次世代におけるカミソリ刃の開発です。
既存のカミソリよりも、なめらかなで肌に優しい剃り味を実現するために、刃の形状や表面のコーティングを見直し、試作と評価を繰り返しています。これまでも、切断抵抗を下げたり刃の耐久性を高めたりするために工夫がされてきましたが、それらを一新できるような刃を追求しています。
コーティング技術は日進月歩。機能性のある技術がどんどん開発されており、それを刃物製品に応用できないか、勉強する毎日です。

他部署の協力のもと
刃にまつわる幅広い業務を担当

カミソリ刃は、刃の形状とコーティングのバランスが重要です。薄すぎても、厚すぎても、剃り味に大きく影響します。刃先はナノメートルのレベルで形状を制御しなければなりません。刃の形状とコーティングが最適な組み合わせとなるようにトライ・アンド・エラーを繰り返しています。そんななかで、刃の試作や評価はもちろん、開発リスクとなる特許の調査や、生産で使うことを想定した装置の仕様検討など、刃の開発をする中で幅広い業務に関わらせてもらいました。
それぞれの仕事は決して一人でできるものではありません。技術部、知財部、開発、品質管理、工場の方など、他の部署の関係者に協力してもらったり、助言をいただいたりしながら進めてこられたことがとても印象深いです。

成熟したカミソリの剃り味の
さらに上を目指すということ

カミソリ刃の世界は、現状の剃り味よりも2倍も3倍もよくするというのは並大抵のことではありません。だからこそ現状の何割かでも向上させたいと思ったときに、根拠となるデータや数値は理にかなっていなければなりません。
当社では官能評価として剃り味試験を行っています。例えば2種類のひげ剃りを用意して、実際に使ってもらい、アンケートを行うのですが、これらの剃り味がどう違うのかを検証するプロセスでは細かい事にも気を配っています。
また、このような評価を定量的にできるよう、数値に置き換えていきたいのですが、測定器や測定手法は自社で開発していくことになります。良い刃を開発するだけでなく、それを裏付ける評価を確立していくことは、本当に難しいと感じています。

目指していきたいのは
リーダーシップのある人材

研究部門は、この2年ほどで人員が増え、それにともない、さまざまな役割を担う人が所属するようになりました。ある人はプロジェクトマネージャーをやっていますし、ある人はゼロから刃を開発しようとしています。それぞれ、働き方も考え方も長所も違ったメンバーですが、いい意味でみなさんから刺激を受けています。
後輩も増えてきており、今後は、自部門、他部門を含めて周りに影響を与えられるような人になっていきたいな、と思います。
人の中心にいるタイプではないのですが、将来的にはリーダーシップの備わった人物になれたらうれしいです。

変化を楽しめる環境が
貝印には整っている

就職活動と学業との両立は大変ですが、自分と向き合ういい機会ではないでしょうか。
周りの状況や目先の結果にとらわれずに就活をしていくこと、自分の中に起こる変化を楽しんでいくのがいいのかな、と思います。
大学生の頃、今のように働いているということは想像がつきませんでしたが、貝印の社員として働いていて日々変化する仕事を楽しく感じています。それは、ある種の巡り合わせでたどり着いた環境を楽しめているからだと思います。
自分が少しでも興味を持ったことに対して行動を起こして、それによって起こる変化を楽しんでみてください。
今、私の所属している貝印は、その変化が楽しめる環境が整っています。充実した毎日を一緒に送りましょう。

SCHEDULE

スケジュール

1日のスケジュール

8:00~ 出社
8:20~ 朝礼
8:30~ メールチェック、業務計画の見直し
9:00~ 刃の試作準備
9:30~ 文献調査
10:30~ 刃の試作開始
12:10~ 昼食
13:00~ 試作や評価に関する依頼・相談
14:00~ 試作サンプル回収
14:30~ 刃の評価解析、資料作成
16:30~ 保管サンプルや実験室の整理
17:00~ 業務進捗の更新
18:00~ 帰社