2016年入社

海外赴任/kai香港 総経理

森谷 篤史

PROFILE

森谷 篤史

森谷 篤史

学部
システム情報工学研究科
学科
経営・政策科学専攻
出身地
千葉県
趣味
サーフィン、海外旅行
特技
ダーツ

インタビューINTERVIEW

遊びたくて
大学院に進学

学生時代は部活や遊ぶことばかりで、高校までは全然勉強していませんでした。大学では情報工学を勉強しましたが、あまり自分には合わなかったです。その時は何のためにこれを学ぶのか、研究するのか、その目的が分からなかったんです。社会に出ることを想定・意識していればまた変わったかもしれません。技術や研究よりも実社会に近いことが学びたいと思い専攻を変えて大学院に進学しましたが、正直言うと楽しい学生生活を2年間延長したかった気持ちもあります(笑)。

大学院では、経営工学や社会システムを学びました。グループでのケーススタディをしたり、企業との共同研究をすることで会社の仕組みや経営に興味を持ち始めたのもこの頃です。留学生も多い専攻だったので、学内外で刺激の多い2年間でした。

私が学生の頃は大学院1年の秋冬には外資系の選考が始まっていました。私は働く環境として、なるべく厳しい環境に身を置いて早く成長したい、また自分の興味や大学院での経営工学が生かせる、という点から外資系コンサルティングファームを第一志望としていました。

経営に近い仕事がしたくて
貝印への転職を決意

2011年、新卒で外資系コンサルティングファームに入社しました。
イメージしていた通り、スピード感があり、自分の責任領域が明確、年次関係なく自分の意見が通り、行動してアウトプット(結果)を出すことが求められます。自分の責任領域であれば自由に仕事がコントロールできる点や、仕事面はもちろん、人間的にも尊敬できる方々もいたため満足できる環境でした。5年半そこで濃い時間を過ごし、前職の仲間も様々な業界・企業で活躍していますが、今でも定期的に交流があります。
しかし、前職の会社は事業規模がとても大きく、本社は海外、自分が影響を与えられる範囲が限られていることも感じていました。もっと会社全体に影響を与えられる、経営に近い役割・責任領域で仕事をしたいと考え、最終的に転職することを決めました。

事業会社を中心に数社を受け、貝印への転職を決断しました。理由は3つあります。
一つ目は、新卒で入社した会社よりも組織がコンパクトかつ経営企画というポジションなので、影響を与えられる領域が間違いなく広がること。
二つ目は、面接で話を聞いて、貝印が最も「会社を変えていきたい」という意志を強く感じられたこと。
三つ目は、これは偶然ですが副社長と私が同じ年齢だったことです。自分と同い年の人が100年企業を背負っていることに驚いたと共に自分もその一助になりたいと考えました。

30代で海外拠点長へ

2016年10月に貝印に入社しました。
2020年まで経営企画室で主に全社の予算策定、収益性管理、財務基盤構築など、財務面から戦略の実行や全社の成長を押し進める業務に従事していましたが、2020年より香港法人への赴任となり現在は現地責任者であるGM(ジェネラルマネージャー)として法人全体の事業管理、法人運営を行っています。

私以外のメンバーは全員現地人という中で責任者を務めるというのは難しさもありますが、現地メンバーの日々の努力、本社や協力メーカー様からのご支援によってKAIのグローバル展開を推進できていると感じています。 また、30代というタイミングで海外拠点長を任せていただいた会長、社長をはじめ経営陣の方々には感謝しています。

香港という地で
KAIの商品の魅力を伝える

香港法人はアジア初の海外拠点として40年以上の歴史を有しており、約50名のメンバーで香港マーケットにKAIの商品およびブランドを根付かせています。
現地を代表するデパートや大型モールにも出店しており、アジアで最もKAIを感じることができるエリアの一つだと考えています。
KAIの直営店舗であるKAI SHOPもアジアで初めて出店し現在は3店舗運営しています。
また、香港はアジアを代表する貿易拠点の一つでもあり、香港を介した輸出事業も行っており世界の商流を肌で感じることができるエキサイティングな環境です。

世界的な日本食ブームの影響もあり、日本の包丁やキッチングッズの需要は海外でも増えていると感じています。
特にKAIの商品は世界的な賞を受賞するような高価格帯の商品だけでなく、多くの家庭でも利用しやすい中価格帯の商品もあり、全ての家庭に使っていただけるチャンスがあると考えています。これは入社後に気付いたのですが、学生時代から使っていた「しゃもじ」が貝印のもので今も使用しています。こういった人々の生活に上手く溶け込み便利さを提供するというKAIの商品の魅力を今後もより多くの方々へ伝えていければと思います。

グローバルな環境の中で
意識すること

現地で生活し働く中で意識していることは、日本での当たり前を見直すこと、その上で自らで考えて行動することです。
スーパーで買い物をするにしても、日本と違い買う前に商品の状態を念入りに確かめる必要があったり、仕事の仕方や会社の文化など日本との違いを感じることは多くあります。その違いを認識した上で全てを現地のやり方に流されるのではなく、自分だったらどうするのか、KAIとしてどうすべきなのかを考え実行することで、その地に根差した経営ができるのではと考えています。
当然香港の現地マーケットやオペレーションについては現地メンバーの方が経験がある部分もあり、全ての事業や管理を細かく自分で行うことは困難です。メンバーに任せる領域も多くありますが、コミュニケーションの取り方、管理の手法や計画の立て方等今までの経験が役立つ部分も多くあり、自然とストレッチされるような環境の中で成長できていると実感しています。

週末は香港の町や自然を満喫

香港には文化や歴史を感じられる部分、近代的な新しい部分、美しい自然など多様な表情があります。
物価は比較的高いですが、グルメでも有名な街なので日本にはないレストランやイギリスの文化が感じられる店もあり街としても楽しめる所だと思います。
コロナウィルスの影響で外出が制限される時もありますが、私自身は自然が好きなので週末は山や海や自然が見える地域に行ってリフレッシュすることが多いです。
高層ビルが立ち並ぶ都市部から30分〜1時間程度で自然豊かな場所へアクセスできるのは日本にはない光景です。
旅行も好きなので、海外渡航が可能になったら香港近郊のアジア諸国へ行きたいと思っています。

大きく働ける環境が
貝印には整っている

おそらく多くの学生の方々は「有名企業、大企業に入りたい」という志向が強いと思います。
私自身も同じ考えでしたし、基本的には正しいケースが多いと思っています。
ただ、社会に出ると基本的には大きく2通りの働き方があり、そのどちらかになると考えています。
それは「大きな会社で小さく働く」か、「小さな会社で大きく働く」か。

大きな会社だと経験の浅いうちは任されることも限られます。
しかし、小さな会社は1人の社員の担当業務が広くなるので、努力次第で経験が浅くてもより多くのことを任される環境になるように思います。
私は新卒時に大きな会社に入りましたが、端的に言えば小さく働くことに満足できなくなり、貝印に転職しました。
そして、貝印で働いてみて感じることは、「ここには大きく働ける環境がある」ということです。

もちろん、どのような働き方を選ぶかはそれぞれの考え方次第ですが、もし、大きく働いてみたいと考えているなら、貝印はおもしろい環境なのではないかと思います。

SCHEDULE

スケジュール

1日のスケジュール

8:00~ 出社、ToDo 確認
8:45~ 始業
10:00~ 営業・マーケティング会議(プロモーション内容、マーケティング施策内容の討議および確認)
11:00~ 社内業務会議(社内業務の効率化、情報の見える化促進)
12:30~ 昼食
13:30~ 本社報告資料作成
15:00~ ショップ訪問およびバイヤー会議(ショップメンバーや顧客バイヤーとの会議)
18:30~ 帰宅