2016年入社

技術

桐山 和久

PROFILE

桐山 和久

桐山 和久

学部
工学部
学科
材料科学科
出身地
岐阜県
趣味
映画鑑賞
特技
書道

インタビューINTERVIEW

大学での学びを活かせる
地元企業を志望

高校時代は科学が好きで、大学では材料科学を専攻しました。とても難しい学問ですが、その分奥深さと面白みを感じていました。
就職を考えるときも学んできたことを活かせたらと思い、材料や加工に関連する会社を見ていました。
また大学を卒業したら地元で働きたいという思いもあり、岐阜の企業を中心に調べるようにしていました。

そして目に留まった企業のひとつが貝印でした。
刃物をつくるために金属を加工したりコーティングを施したりする。自分が興味を持っていることができるチャンスがある企業だと思いました。

インターンシップで感じた
社員の会社に対する思い

貝印は私の地元にも工場があり、その意味でも馴染みがある企業でした。

実はまだ就職を考える前、大学3年の夏に貝印のインターンシップに参加しました。その時、社員の方々が楽しそうにしながらも真剣に仕事に取り組む姿を見て「こういう人たちと一緒に働きたいな」と感じました。
就職説明会などであらためて貝印の方々にお会いしたとき、インターンシップで感じた思いはますます大きくなりました。
こちらの質問に答えていただく中にも、貝印が好きという感情が見えてくる。
他の企業の説明会ではそういう雰囲気をあまり感じることができず、私は貝印に入社したいと本気で思うようになったのです。

安全かつ安定的に製品を
量産できる設備構築を担当

入社後、私は製造本部に配属。生産技術を担当しています。
生産技術とは製品をつくるための設備を設計したり、仕様を決めたりするのが主な業務です。
安全に、そして安定的に、製品を量産できる環境を整えるためにはどうしたらいいかを日々考え、実行しています。

たまに入社して間もない頃に引いた図面を見直してみたりするのですが、正直、恥ずかしくて目をそらしたくなります。
図面は誰が見ても一目でわからなければ意味がありませんが、当時の私が引いた図面には肝心な部分の寸法が抜けていたりしていました。
初めは小さなことからですが、こんな私にも上司や先輩は仕事を任せてくれました。そしてさまざまな経験をする中で少しずつ成長していることを実感できるようになりました。

大きな達成感を味わえた
初めてのプロジェクト

初めて自分一人で大きなプロジェクトを担当したのはペットボトル用のフィルムを切る超硬刃という工業用の特殊な刃の製造ラインをつくるというものでした。
入社1年目の終わりにプロジェクトが動き出し、約1年かけて完成。2年目の終わりから生産が始まり、現在でも稼働しています。

機械を買ってきてユニットをつくり、プログラムを自分でつくって加工テストを行う。一連のプロセスを一人でやることになり、正直最初は「大丈夫だろうか……」とかなり不安でした。
でも分からないことがあるといつでも上司や先輩が相談にのってくれたので、滞ることがなく業務を進めることができました。
プロジェクトも終盤に差し掛かり、製品のパッケージやパンフレットを見たときは感動しました。
それぞれの部門が集まりひとつの製品をアウトプットする。ものづくりの素晴らしさを実感しました。この感覚は一生忘れないと思います。

社内外のプロが結集し
高度なミッションをクリア

生産技術の仕事は大きなチームで動くこともあります。
私が携わったのは、新しくできた工場に既存の工場で稼働しているラインを移管するというもの。言うなれば工場の引越しです。
期間は一カ月。わずかなスケジュールで機械をばらし、運び出し、新工場で組み立てたうえであたりをつけて生産を稼働させる。間に合わなければ世界中に製品が供給できなくなるというビッグプロジェクトでした。

社員はもちろん、電気、ガス、配管などの施工業者の方々も多く入り、大きなチームとなり協力し合いながら作業を進めていく。
どこかひとつでも滞ればすべての工程に影響するので自分を含め、全関係者が本気で取り組む。まさにプロの仕事を間近で感じることができました。
動き出す前は「本当に終わるのかな……」と思ったりもしましたが、すべての作業が終わった時、これまで経験したことがない達成感を味わうことができました。
個人で動く仕事の達成感がガッツポーズだとすると、チームの達成感は全員でハイタッチをし合うような感じ。とても気持ちがいいものです。

大切なのは部門を超えた
コミュニケーション

「三現主義」という言葉があります。“現場”で“現物”を確認して“現実”を認識して問題を解決するという考え方です。
私は日々の業務で判断が必要になったとき、常にこの言葉を思い出すようにしています。
設備を使うのは現場で仕事をする人たちです。だからこそ何より彼らが使いやすいものでなくてはなりません。
さらに、現場が長い方の経験は高品質な製品をつくる上で欠かせないものです。
たとえば何らかの理由でカミソリの刃の先端に小さなキズが出たとします。ベテランの方はそのキズを見ただけで機械のどこ悪いかを見抜いてくれます。
私は現場の人たちが使いやすい設備をつくるために、なるべく多く現場の人たちとコミュニケーションを図ることを心がけています。

一方で、休日に学生時代の仲間や地元の友人と会うのも私にとっては大切な時間です。
仕事でもコミュニケーションを大切にしていますが、仲間とのコミュニケーションも加わることで、気持ちの均衡が取れている気がしています。

ものをつくる仕事だからこそ
人と向き合うことが大切に

「自分は何がしたいのか」
「自分には何が向いているのか」
就職活動を控えた学生のみなさんはいろいろなことを考えると思います。
逆に言えば就職活動期間というのは自分を見つめ直すまたとない機会になるはずです。

貝印の人たちは、部門を越えて「いい製品をつくろう」という気概を持って仕事に取り組んでいます。そして他人への思いやりを持って仕事をしている人がたくさんいます。
私たちの仕事は“ものづくり”。でもより良い製品をつくるために、人と向き合うことを大切にしています。
“もの”を使うのは“人”。だからこそ常に人のことを考えながら仕事をするのが大切なのだと思います。
「人と向き合う仕事がしたい」。
そう考えている人が貝印に入社してくれたら嬉しいですね。

SCHEDULE

スケジュール

1日のスケジュール

8:00〜 出社
8:20~ 朝礼
9:00~ メールチェック
10:~ 設備図面を作成
11:30~ 打ち合わせ
12:30~ 昼食
13:30~ 加工テスト・試作
15:00~ 試作品の評価
16:00~ 評価データまとめ
16:30~ 書類作成
17:30~ 帰宅