時代の先読みが功を奏し
企画開発した製品が口コミでヒット
私が開発メンバーと協同で企画開発を担当した製品のひとつにファンデーションのパフがあります。パフには皮脂汚れなどが付くのでこまめに洗うのが理想ですが、一般的なパフは汚れが落ちているかを確認しづらいという欠点がありました。
パフについた汚れをしっかりと落とさないと、肌トラブルの原因にもなってしまいます。
そこで内側の汚れを吐き出しやすいパフを開発。発売後の出足は遅かったのですが、敏感肌などの肌トラブルに悩む女性の目にとまり口コミで評判に。現在では出荷数がかなり伸びています。とても嬉しかったですね。
お客様から求められるスピードは私が入社した頃よりも格段に早くなっています。理由のひとつが口コミサイトの影響力です。
多くの人が購入時の参考にする口コミ。私たちも新製品を開発する上で参考にしますが、同時にバイヤー様も口コミをチェックしています。バイヤー様は評判のいい製品ならすぐにでも欲しい。そこで求められたものをすぐ供給するためには、時代を先読みすることも大切だと感じています。
関係を広げていくのは
時間がかかる
新製品の企画~開発は閃きだけではできません。まずはリサーチが重要になりますし、営業との調整も必要になります。物流部門や調達部門、研究部門との連携も欠かせません。
ひとつの製品を企画し製品化するためには企画としてここは譲れないという部分を明確に持ちながら、さまざまな部門とのコミュニケーションを取り調整していくことが大切だと感じています。
関係がなくなってしまうのは簡単だが、つないで広げるのは時間がかかる。
これは営業時代に上司から言われたことです。長く仕事をする中で、この言葉は本当だと感じることが何度もありました。
もちろん業務はメールや電話でも円滑に進められますが、私は岐阜に出張するときはなるべく多くの部門に顔を出し、関係する人たちとの距離感を縮めることを心がけています。多くの人たちと調和することの大切さは後輩にも伝えていきたいですね。
子育てが落ち着いたら
妻と2人で食事を楽しみたい
2年前に子どもが生まれたため、休日は子育て一本ですね。天気が良ければ公園やショッピングモールのキッズスペースに行って一緒に遊んでいます。元気に遊んでいるのを見ているのは微笑ましいですが、すぐにどこでも走り回ってしまうので目が離せなくて困っています(笑)。
今は仕方ないですが、もう少し大きくなって手が離れたら、もう一度趣味のバスケットボールに打ち込みたいと考えています。
私が会社で仕事をしている間は妻が1人で子育てをしてくれています。しばらく妻と2人で出かけていないので、ゆっくり食事を楽むような機会も設けられたらと考えています。
一緒に吸収し合える人と
仕事をしてみたい
学生の方々は、慣れない就職活動に緊張することも多いかと思います。
これは私の経験なので参考になるかはわかりませんが、「よし、就職するぞ!」と気負うのではなく、「いろいろな話を聞きに行ってみよう」くらいの気持ちで臨んだ方が自分らしさを出せるのではないかと思います。
貝印はとても雰囲気のいい会社です。採用担当も学生のいいところをもっと知りたいと思って面接しているはずですからね。
私自身はどんなことでも吸収したいという意識の高い人と一緒に仕事をしてみたいですね。
黙って教わるだけでなく、わからないことがあればどんどん質問してほしい。そうしてもらうことお互いにいろいろなことを吸収できたり、仕事のヒントが見えてくるのではないかと思います。