学生時代は、大好きだった
音楽関係の業界を志望
もともと私は音楽が大好きで、国内外のアーティストのミュージックビデオを配信するケーブルテレビなどを頻繁に見ていました。
そうしたこともあって、高校のころから音楽を通した映像メディアに深い関心があり、メディア社会学を学べる大学に進学しました。
学生時代は視聴率をはじめとしたさまざまな数字に基づくデータから、メディアが世の中にどのような影響を及ぼしているのかを研究してきました。
いざ就職活動が始まる前までは、ミュージシャンとして活躍するのは無理だとしても、毎回演奏したり、見に行ったりしているライブハウスの裏方や、リハーサルスタジオのスタッフなど、音楽関係の仕事に就けたらいいなと思っていました。
「業界1位」に魅力を感じ
すぐにエントリー
就職活動を始めたのは、3年生の終わりごろです。友人に誘われて都内で行われた合同説明会に参加したのが、私の就活のはじまりでした。
このときに、会社というものは思いのほかたくさんあるのだな、と驚きました。そして、音楽関係に固執するのではなく、幅広く企業を見ていこうと考え直しました。
それから間もなくして出会ったのが、貝印です。大学で行われた学内合同説明会に参加していた企業のひとつでした。
そのときまで貝印の名前を知らなかったのですが、「使い捨てカミソリのシェアナンバーワン」と聞いて興味を抱き、説明を聞くことにしたのです。業界1位の企業なのに堅苦しく感じることなく、むしろユーモアを交えてお話ししてくださったことにとてもいい印象を受けて、そのままエントリーしました。
面接で本社に訪問したとき、1階にあるキッチンスタジオを見て「貝印ってカミソリだけの会社じゃないんだ」と驚いたのを覚えています。
不慣れな業務であっても
先輩たちのサポートが心強い
入社後に配属となったのが、現在も所属している営業部です。
仕事の内容は、スーパーマーケットやホームセンターといった販売店の本社への営業です。
私は人前で話すことが苦手でした。学生時代は居酒屋の厨房でアルバイトをしていたので、包丁などの調理器具に関して多少の知識を持っていました。しかし、商品説明などはもちろんやったことがありません。
ですから、営業の仕事には当初、戸惑いばかりを感じていました。最初の2〜3カ月は先輩の商談に同行して、どういったトークをすれば商品知識が先方の頭に入りやすいのか、必死に盗もうとしていました。同時に、自社カタログに掲載されている商品を頭に叩き込み、かつ実際に自分で商品を使ってみるなど、いろいろ努力を重ねました。
それでも分からないことは、先輩に質問します。聞かれた先輩は嫌な顔一つせず、ていねいに答えてくれました。どんなことでも先輩や上司に話しやすい環境づくりが整っているのは、貝印という会社の魅力のひとつ、と断言できます。