フランスはオーブラックにあるレストラン「ブラス」。 1999年以降、ミシュランの三つ星を取り続けている同店を築いたのが「ミシェル・ブラス」氏だ。
その現場に貝印の刃物も寄り添い貢献している。手術用メスを始めとする医療用刃物は、刃先をもっと小さくといったドクターからのリクエストに応え、共同開発。万一の事故を防ぐために必要な箇所を切った後、すぐに刃をしまえる医療用メスもそのようにして製品化された。普通の刃物ならミクロン単位だが、カミソリや医療器を扱う貝印の研究者はミクロンのさらにその下のナノメートル単位で会話をしているという。刃物作りで得た唯一無二の技術は今、医療の世界にも深く礎を築こうとしている。
同ブランドは10種類の包丁、そして砥石やまな板などの関連用品、さらにはフォークやナイフなどのカトラリーも揃えているが、今回紹介するのはマンドリン。いわゆるスライサーだ。
本体のノブを回転させることで食材が透き通るほどの薄さから、最大10㎜の厚さにまでカット可能。 さらに5種類の替刃を交換することでシンプルなスライスから動きのある形状まで、自由に実現している。美しさを備えた逸品であることはもちろん、写真からも伝わるはずだ。
ミシェル氏が「宝石のような」と形容した包丁を始めとして、機能美を備えた様々なプロダクトを有するブランド「Michel BRAS」。 美味しさと美しさのカタチがココにはある。