髪の毛を逃さずカットする、理美容ハサミに求められる重要な機能のひとつだ。徹底してこの機能を追い求め、1984年より、開発に着手したブランド「火匠」(かしょう)。KAIの北米市場向けブランドでは最も長い歴史を持つKershaw(ナイフ)に次ぐ古参である。
歴史の長さだけではない。立ち上げ時、理美容用には珍しいセラミック素材のアイテムも用意。高硬度のセラミック刃を機能させる技術力がまだあまり見られなかった当時、これは業界でも珍しい商品だった。なにせアイテムは理美容ハサミ。
キッチンハサミなどに比べ、より高精度な仕組みが求められる商品なのだ。
このような技術力が火匠を、売上、知名度ともにトップクラスの理美容ハサミブランドへと押し上げた。市場には10ドル程度のハサミも存在する中、研ぎ直しなどのメンテナンスを適切に行えば、30年は使えるロングライフも大きな特長だ。
なお現在では鋼材の異なる全11シリーズで構成される火匠。その高い機能性に惚れ込んだあまり、自らの身体に火匠とタトゥを入れてしまったユーザーもいるのだとか…。