KAI FACT magazine
カリナリーアーティストが新しい食文化の鍵になる!
FACT  No.05


カリナリーアーティストが
新しい食文化の鍵になる!

 ショールーム&コミュニケーションスペースである貝印の本社屋1、2階にある〈Kai House〉。2016年、新たなプロジェクトとして〈Kai House Culinary Artist Club〉が発足した。もともと「Culinary Art」や「Culinary Art school」という言葉はあるが、「Culinary Artist」とは貝印が料理家への敬意を込めてつくった造語である。このプロジェクトは、全国の個人料理教室をつなぎ、それぞれの教室の先生に会員になってもらう。こうした会員教室の生徒数を合わせると2万人以上にもなる。個人料理教室は密接なコミュニケーションや地域に密着できるというメリットがある。一方で、食の分野の仕事開拓や一流シェフから学ぶことは難しい。これをKai Houseがフォロー。キッチンスタジオで開催される食イベントやセミナーに会員は参加できる。そこでの直接的な交流を通して、レシピや技術を料理教室に持ち帰ることができる。また料理教室側が学ぶだけではなく、レシピ開発や製品モニターを通して貝印製品の使用感などを直接提言できる。それによって、貝印製品の販売促進や品質向上にもつなげられる。

 「当社を始めとした食に関する企業と直接、仕事する機会も得られます」という貝印の遠藤浩彰取締役。貝印のネクストステージ。食の領域は広がりが大きい。そのシーンに合わせて必要とされる道具も変わっていく。「当社はメーカーではありますが、ものづくりだけでは完結しません。そこで個人の料理教室の方たちに協力いただき、人とモノ、人とコト、そして人と人をつなぐネットワークを構築できたらと思っています」。
 〈Kai House Culinary Artist Club〉を通じて、多様に変化する食文化の創造に挑む。

キッチン用品を中心にディスプレイされたKai House。
高級包丁からお手軽な便利グッズまで、その場で購入できる。
貝印製品の広さと深さを感じることができる。

遠藤浩彰さん
貝印株式会社 取締役/経営管理本部 兼 マーケティング本部 副本部長ポートランドでの海外勤務を経て、日本に帰国。最近、ご令嬢が生まれたばかり!

Kai Houseは
ショールームでもある!

1階は貝印製品のショップ兼ショールーム。奥にはキッチンスタジオ、2階にはビューティスタジオがあり、実演可能な設備が整っている。料理や食を楽しむヒントを紹介する。
公式サイト http://www.kaihouse.jp


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