「関孫六 要」シリーズは、「Red Dot Award」にて、優れたデザインの製品に対して与えられるプロダクトデザイン賞の受賞を果たしました。
製品一覧
追求と研鑽が惜しみなく注がれた、至高の切れ味。
滑らかで鋭い切れ味と耐久性、計算された刃体・
ハンドル形状、使うほどに愛着がわく機能美。
関孫六の最高峰シリーズ
要-Kaname-
製品特徴
Point 01
八角柄Point 02
鳥居反りPoint 03
鋼材Point 04
「切付」形状
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- Point 01八角柄
- お客様とプロの声を聴き、何度も試作検証したこだわりのハンドル。職人の手で一本ずつ手作業で削ることで、口金との繋ぎ目がほとんど感じられないくらい滑らかに仕上げられています。
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- Point 02鳥居反り
- 日本刀の形状が対象物に効率的に力が加わるという機能性に着想を得て、食材を切る作業に応用した、機能美を兼ね備えた形状です。
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- Point 03鋼材
- 高硬度の特殊ステンレス刃物鋼を芯材とした三層鋼。従来より刃先を薄く仕上げるスキ加工*を施すことで、切り込む際の抵抗が少なくなりさらに洗練された鋭い切れ味を長く体感していただけます。
*既存の関孫六シリーズと比較
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- Point 04「切付」形状
- 和包丁をルーツとする「切付」形状。剣型の刃先は、肉の筋切りや人参の飾り切り等、細かい作業がしやすく、刃体全体を使っていただける機能性を兼ね備えた形状です。
マスターライン
動画
貝印公式YouTubeにて放送中
最高峰の包丁『関孫六 要』シリーズ3本を徹底解説!
日本が誇る伝統の職人技が凝縮!
製造工程
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- Point 01レーザーカット
- 材料となるステンレス鋼を、包丁の刃型に合わせてレーザー光を当て切り抜いていく。レーザーによる加工はコンピュータによってプログラム制御されており、細かなデザインも正確に切り取っていく。加工スピードは金型によるプレス加工に比べ時間はかかるが、細かな意匠を要求される商品や小ロット品、試作時などにレーザー加工が活躍している。
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- Point 02熱処理
- レーザーカットされた包丁の刃体を約1000度に熱せられた電気炉のなかで加熱する。次に、冷却し、鋼材の組織が変化して硬い刃体が出来上がる。その後、硬度の均一化と経年変化の曲りや割れを防止するサブゼロ処理をするため、マイナス約80度まで冷やす。さらに再加熱することにより、硬いだけではなく粘りのある強靭な刃が出来上がる。
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- Point 03スキ研削/刃均し/グレージング
- まず刃先の部分を薄く研削する。刃均しは、特殊な研磨材によって刃先の部分を研磨し、刃体に滑らかなハマグリ形状を作る工程。その後、刃体全体をよりキメ細かく研磨をかけるグレージング工程を行なうことで、包丁全体が磨かれ綺麗な包丁の表面が出来上がる。
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- Point 04口金溶接
- 刃体に口金を溶接していく。口金とは包丁の持ち手部分に付いているもので、包丁本体とハンドルの結合部分を強化するための部品だ。刃体と口金を溶接して固着させることで柄の中に水が入り難くなり、柄の耐久性が増すことになる。
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- Point 05口金研磨
- 刃体と口金を溶接したのち、凹凸をなくすため研磨していく。最初は盛りあがっている状態が、研磨することにより指あたりが滑らかになる。
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- Point 06ミラー研磨
- グレージング工程よりさらに細かい仕上げをするために、2本のロールの間に刃体を挟み込み、顔が映り込むほどの鏡面になるまで磨き上げる。
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- Point 07ショットブラスト
- ガラスビーズ(細かなガラスの粒子)を吹き付ける。それにより、鋼材の柔らかい部分と、硬い部分とで表面の粗さが異なり、層状の独特の模様が浮かび上がってくる。
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- Point 08仕組み
- 刃体にハンドルを取り付ける組立て工程。ハンドルの素材は強度と耐水性に優れた積層強化木を使用している。ハンドルの取り付けには、水が入らないようにシーリング材を用い、耐水性をさらに上げる工夫がされている。口金にはMIM技術を用いた部品を使用している。
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- Point 09木柄研磨
- 組み立てた包丁のハンドル部分や取り付けた口金を研磨する作業。細かな部分にある段差や表面を研磨することで、滑らかで美しいハンドルに仕上げていく。部位によって研磨するための研磨材も区別され、各部品の研磨にそれぞれ熟練した職人が担当し、作業を行なっている。
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- Point 10マーキング
- 包丁に入れられているマーキング。ブランド名のほか、いつ作られたものかが分かるようロット番号の印刷がされている。これにより、使用された材料の履歴、各工程の生産日時と担当者までもが分かるよう、トレーサビリティが取れる仕組みになっている。
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- Point 11湿式刃付
- 高級に位置づけられるラインナップには必ず用いられる刃付方法。水をかけながら行なうことで摩擦により発生する熱を発生させない刃付で、これにより刃先がよりなめらかになり、切れ味が大幅に向上する。最後になめし革でバリ(研削時にできる金属の出っ張り。返しともいう)を取ることで初めて完成された状態の包丁となる。一丁一丁刃先の切れ味をチェックしていく。
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- Point 12包装
- 完成した包丁は、丁寧に箱詰めしていく。
- 関孫六とは
- 『関孫六』シリーズ最高峰
要-Kaname-の原点である
『関孫六』ブランドヒストリー
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- History 01刃物の都 関
- 日本最大の刃物の都、関市。 鎌倉時代に刀鍛冶にとって最良な環境となる、良質な松炭、土、山々から流れる美しい水が揃った関へ、刀匠たちが移り住んだことが起源といわれています。 優れた環境を活かして彼らが作る日本刀は、切れ味が良く使いやすいことから多くの戦国武将を心酔させました。やがて全国へ普及していき、関は刃物の都と謳われるまでに発展しました。
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- History 02刀匠 関の孫六
- 刀匠 関の孫六 関には多くの名匠たちが生まれました。中でも優れた刀匠として知られた人物、2代目「孫六兼元」。 関に住んでいたことから「関の孫六」とも呼ばれています。 独自の鍛刀法から生み出される「関の孫六」の刀は、見た目にも美しく、頑丈で、抜群の切れ味でした。「折れず、曲がらず、よく切れる」を体現した「関の孫六」の業と心は、その名と共に受け継がれていきました。
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- History 03「関の孫六」の業と心を現代に受け継ぐ
- 貝印は、より使いやすく、よく切れる刃物を追求する中で、「関の孫六」にたどりつきました。「折れず、曲がらず、よく切れる」の信念と、貝印の最新テクノロジーを融合して生み出したのが『関孫六』の始まりです。「関の孫六」の名にちなんだブランド名には、名匠の業と心を受け継いでいくという想いが込められています。名匠の生み出した圧倒的な品質を目指し、試行錯誤の末に開発した製品は、芸術品のような美しさと鮮烈な切れ味が特長です。匠の業とテクノロジーを掛け合わせることで今もなお進化しながら、世界に発信し続けています。