AUGER®×忍ism Gaming インタビュー第2回 ほのか選手

インタビュー

- INTERVIEW -

受験勉強と配信活動の両立で得た経験でさらに自分に磨きをかける。
AUGER×忍ism Gaming
インタビュー第2回
“ほのか”選手

“身だしなみを整える時間”をより豊かで、より心地良いものへと導くべく誕生したグルーミングツールブランド“AUGER”。コミュニケーションパートナーであるプロeスポーツチーム“忍ism Gaming”のインタビュー第2回をお届け。

今回は、『スプラトゥーン』シリーズで活躍するほのか選手にインタビューを敢行。小学5年生、11歳という若さで忍ism Gamingに加入したほのか選手は、今年の4月から高校生に(インタビュー時点では中学を卒業したばかりで、高校入学前のタイミング)。そんな彼女に、受験勉強と配信活動の両立の大変さ、プレイヤーとして上達するための“整え方”などを伺った。

受験シーズンで配信を休止、その経験が今の自分を作り出す

ほのか選手は春から高校生ですよね。この冬は受験シーズンだったと思いますが、大変でしたか?

ほのか 去年の夏頃から受験勉強が本格化してきて。受験本番の1~2月は休止していましたが、基本的に配信活動は継続しようと決めていたので、勉強と配信の両立がすごく大変でしたね。

勉強の合間に配信を続けていたんですね。それはすごく辛そうですね……。

ほのか 自分の時間がどんどんなくなっていくので、すごく大変でしたね。受験生になる前から、普段の配信活動が「辛いな」と思うこともあって……。ただ、1~2月の配信休止期間に配信ができなくなると、「配信をしたい」という気持ちが沸いてきたんです。今となっては配信をしないと物足りないなという感覚になっていますね。

配信も生活の一部となっているんですね。普段はどのような頻度で配信活動を行われているのでしょうか?

ほのか 中学3年生の頃は、受験があったので、平日は週4ぐらいの頻度で塾に通っていて、朝と夜に勉強していました。塾がない日にその時間をまるまる配信活動にあてて、という感じですね。

勉強とPR活動とでオンとオフのスイッチを切り替えていたんですか?

ほのか 学校に行く時も、配信をする時も、同じテンションなんです。自分の素を配信で出しているので、オンとオフという感覚はないですね。

受験の時に一番辛かったのは配信できなかったことですか?

ほのか いえ、勉強が一番辛かったですね……(笑)。4月29日から『スプラトゥーン3』初の公式全国大会となる“スプラトゥーン甲子園2023”の予選が始まるので、それに向けて練習もしなくてはいけなくて。勉強も大事でしたけど、まったく触っていないと調子が崩れてしまうので、1日に2、3試合は継続してプレイして調整していましたね。

春から高校生とのことで、学校に行きながら配信活動を行うというスタイルは継続されるのでしょうか?

ほのか はい。すでに配信も再開していて、今後も配信活動を続けていきたいなと思っています。

小学5年生、11歳という若さで忍ism Gamingに加入

ほのか選手とゲームとの出会いはいつ頃だったのでしょうか?

ほのか 親の影響で、小さい頃からゲームに触れて育ってきました。最初に遊んだのは、3歳の時にWiiで遊んだ『マリオカートWii』ですね。そこから『マリオ』作品に触れてきて、『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』など、色々なゲームを遊んできました。

『スプラトゥーン』との出会いはいつでしたか?

ほのか 小学2年生の時に『スプラトゥーン』のテレビCMを見て、おもしろそうだなと思って、体験版を遊んでみたんです。そうしたら、どっぷりとハマって、今に至るという感じですね。

現在も『スプラトゥーン』プレイヤーとしてさまざまな大会に出場されていますよね。競技タイトルとして意識されたきっかけはあったのでしょうか?

ほのか 競技タイトルとして意識するようになったのは、忍ism Gamingに所属してからですね。もちろん、「上手くなりたい」、「勝ちたい」という気持ちはもともとありましたが、チームに加入してその思いが強くなったという感じですね。

加入直後は、とにかく練習時間を増やしました。空いた時間ができたときや、ご飯を食べた後すぐとか、ずっと『スプラトゥーン』をプレイしていましたね。

2018年7月に、小学5年生、11歳という若さで忍ism Gamingに所属することになるのですが、チームに加入するまでの経緯はどのようなものだったのでしょうか?

ほのか 当時はプロ選手になりたいという気持ちはなかったのですが、そもそも配信活動はやっていて。そこで、もっと強いプレイヤーの方々と一緒にプレイしてみたいなという気持ちが芽生えて、当時、忍ism Gamingに所属していた“花鳥風月”というチームのTwitterをフォローしてみたんです。そこで「一緒に活動しませんか?」とお声がけいただいて。それがきっかけですね。

所属される前とした後では心構えは変わりましたか?

ほのか 先ほどお話した通り、プレイヤーとして強くなるという意識は高まりました。ほかにも、チームに所属する前は、何気なく配信をしていたのですが、所属した後は、より良い配信にしたいという思いが強くなって、「もっと配信をがんばろう」、「どうやったら視聴者の方々を楽しませられるか」ということを考えるようになりました。

忍ism Gamingに入られて、周囲の反響はいかがでしたか?

ほのか 両親には、「がんばってみたら」と言われて。私がやりたいと思ったことに対して、背中を押して応援してくれたので、すごくうれしかったですね。

学校の友達には、私が配信活動をしていることや、忍ism Gamingに所属したことなどは伝えていなかったんです。ですが、テレビに出演させていただいたときに、周りの友達に気づかれてしまって……(笑)。

テレビ出演で気づかれたんですね。

ほのか そこからどんどんと広がっていった感じですね。隣の学校の子たちにも「テレビに出演していたよね?」って言われたりして。まさか気づかれるとは思っていなかったので、恥ずかしくもあったのですが、色々な方に知っていただいてうれしくもありました。

チームに所属されて、生活に変化はありましたか?

ほのか いえ、所属する前と後で生活が大きく変わったということはありません。ただ、テレビやWebのメディアに出演させていただく機会は増えましたね。普通に学校生活を送っていると大人の方々と関わる機会はほぼほぼないんですけど、その方々とお仕事ができるというのはすごく貴重な体験をさせていただいているなと思っています。

今は育成選手として所属されていますが、どういったことを教わっているのでしょうか?

ほのか 基本的に、自由に活動させていただいているのですが、「ファンの方を大切にしよう」という姿勢を学びました。私たちの活動は、ファンの皆様がいてこそのものなので、人前に出る時は身だしなみを整えたり、配信中のコメントの挨拶を返したり、細かいところまでいつも気を配るようになりましたね。

先輩プレイヤーの方々との交流もあるんでしょうか?

ほのか そんなに頻繁にあるわけではないですが、たまにお仕事をご一緒させていただいた時にお話しします。皆さんは気さくな方が多くておもしろいです。といっても、私はすぐに緊張してしまうので、いつもお話を聞く側なんですけどね……(笑)。

先輩から学びを得たりすることも?

ほのか 皆さんは本当に長時間ゲームをプレイされるので、体力がすごいなと。じつは、私は運動が苦手で体力が全然なくて、ゲームをしていると1、2時間で疲れてしまうんです。そこでtakeraさんから体力のために運動をしているという話を聞いて、階段の上り下りをがんばるようにしてみたりしています。

成長するうえで重要なのは“自分を見つめ直す”こと

そもそも、チームに所属される前から配信活動を行っていたんですね。

ほのか 小学校3、4年の頃からプレイ動画を配信していました。

配信を始めたきっかけなどはあったんですか?

ほのか 私の姉が「配信をしてみたい」と言って、配信を行うための機材を揃えたんです。ただ、肝心の姉がすぐに飽きてしまって……(笑)。その機材がもったいないですし、私自身もゲームが好きでよくプレイしていたので、折角だからということで始めたのがきっかけですね。

そこから今に至るまで配信活動を続けられていると。ほのか選手にとって配信活動で魅力に感じる部分はどこですか?

ほのか 年齢関係なく色々な方々とお話をしたり、私のプレイを見て誰かが反応してくれたり、普通にゲームを遊んでいても味わえない感覚が体験できることが、配信の魅力だと思います。私が思いつかないようなゲームに対する考え方も学べたりして、配信はすごくおもしろいですね。

ほかにも、Xパワーというプレイヤーの強さを数値化したようなものがあるのですが、それを更新したときに見ている方々から祝っていただいたりして。大会を優勝したときもそうですけど、「おめでとう」という声が一番うれしいですね。

視聴者の方々と会話しているような感覚ですね。ゲームをプレイされている時は基本的に配信を行っているんですか?

ほのか 基本的にそうですね。ただ、苦手なステージを練習するときは負け越すのが分かっているので、その時は配信をしないで自分でダメなところを研究するようにしています。

『スプラトゥーン3』を上手くなるために意識されていることはありますか?

ほのか 昔は自分のプレイを録画して、それを見直して改善すべき点を洗い出していました。最近は、自分がダメなところはプレイしている最中にすぐに気づけるようになったので、その場で改善するようにしています。

そういう意識を持って普段からプレイされているんですね。

ほのか 自分のダメな部分を意識して、見つめ直すことが重要ですね。あとは、前作『2』ではチームでの戦略的な立ち回りが大事でしたが、最新作の『3』では個人プレイも大事になっているなと感じています。私自身、作戦でどうにかしてきたタイプなので、今作では、キャラクターを動かす練度や、敵に照準を合わせるエイムの能力を鍛えるように練習量を増やして、相手のスピードに追い付けるようにがんばっています。

『スプラトゥーン』に対してもすごく勉強熱心ですね……! 活動するうえで、普段から気を配っていることはありますか?

ほのか 手のケアはしっかりするように心がけています。例えば、爪が短すぎるとコントローラーを持つ感覚がいつもと違って、操作に影響が出たりするんです。ですので、爪はいつも同じような長さに整えることを意識しています。

爪を整える時に、AUGERさんの爪切りはすごく重宝していますね。普通の爪切りだと、切ったときにカチッという音が鳴ると思うんですけど、AUGERさんの爪切りはサクッという感覚で切れるんです。爪の長さを調整するときにネイルファイルも愛用させていただいていますけど、すごく使いやすいので皆さんにも味わってほしいですね(笑)。

大会前のルーティンもあったりするのでしょうか?

ほのか やっぱり手に気を配りますね。爪の長さを整えるのもそうですが、ハンドクリームを塗ったり、緊張してもいつも通り手を動かせるようにマッサージをしたりと、とにかくいつも通りプレイできるように手のケアをしっかりしています。

そこを怠ると試合の結果にも影響されますか?

ほのか 最初に出たオフラインの大会で、緊張でまったく手が動かなくて、自分のプレイがまったくできなかったんです。その失敗を活かして、その次の大会からは手に気を遣うようにしていますね。

大会はやはり緊張されますか?

ほのか 緊張しますね。とくにオフラインでの大会は、ヘッドホン越しでも観客や実況の方の声が聞こえてきて、ゲームの音が聞こえなくなることもあるんです。いざステージにあがってしまうと緊張が薄れていくんですけど、舞台裏で待機しているときはすごく緊張して……。それをまぎらわすためにも手をマッサージするようにしています。

大会以外にもさまざまなメディアに出演されていますよね。その時は何か気を配っていることはありますか?

ほのか 小学生の頃は髪や服は何も気にしていなかったんですけど、外見には気を配るようになってきました。見た目の清潔さや服装などにも気を遣うようにしています。といっても、普段から爪や髪を整えるようにしているので、出演前にこれをやるといったルーティンはありません。

では最後に、今後どのような将来像を描いているのかお聞かせください。

ほのか まずは4月下旬にスプラトゥーン甲子園2023があるので、そこで優勝したいですね。前回のスプラトゥーン甲子園では準優勝で、僅差で負けてしまったので、今回は絶対に優勝したいと思っています。

ほかにも、配信活動は続けていきながら、他の人に『スプラトゥーン』を教えるコーチング企画もやっていきたいなと。

それはおもしろそうな企画ですね。何故始めてみようと思ったのでしょうか?

ほのか 自分が尊敬するプレイヤーの方が、「自分のプレイを言葉にすることで自分を解析できてさらに上手くなれる」とおっしゃられていたんですよ。他の方のプレイを見て、それを言葉にして教えることで、自分がもっとうまくなれるんじゃないかなと思って、始めてみようかなと。

まずはプレイヤーとして上を目指すと。

ほのか もちろん、配信活動は今後も続けていこうと思っています。まだまだ先のことですが、私みたいに子供がプロゲーマーや、配信者になるという方が出てくると思うんです。将来的に、私がその子をサポートできるような立場になれればなと思っています。

ほのか

“忍ism Gaming”に小学5年生、11歳の時に加入。育成選手として、『スプラトゥーン』シリーズの作品を中心に、大会出場、配信活動などを行う。受験シーズンを経て、今年の4月から高校生に。普段の活動以外にも、テレビやWeb番組など、さまざまなメディアに出演している。