良い日も憂鬱な日も遅刻しそうな日だって、かならず洗面台から1日が始まる。顔を洗ったり、歯を磨いたり、鏡に向かって笑顔の練習をしてみたり、気分を上げるための“整える”時間は十人十色だ。今をときめく人たちは、どんな洗面台で、どんな1日の始まりを迎えるのだろう。洗面台を舞台にしたインタビュー企画、その記念すべき第一回目はバンドLUCKY TAPESのボーカル、音楽プロデューサーの高橋海さん。
高橋 海(LUCKY TAPES) 高橋海、田口恵人、高橋健介によるスリーピースバンド「LUCKY TAPES」のボーカリスト。2018年5月にメジャー・デビューEP『22』を、同年10月にはメジャー・デビュー・アルバム『dressing』をリリース。 「LUCKY TAPES」Instagram:@luckytapes_jp 「高橋海」Instagram:@__1961
ホテルのようにクリーンで、置くものすべてに統一感がある高橋海さんの洗面台。コロナを機に自宅で楽曲制作を完結させるようになり、ほとんどの時間を自宅で過ごすそうだ。昼夜逆転の生活がほとんどで、最近は朝6、7時に就寝し、昼過ぎに起きるとか。そんな彼は目が覚めたら真っ先にシャワーを浴び、スキンケアをするのだという。
乾燥肌のため、さまざまなスキンケア用品を試したという高橋さん。「韓国コスメを使うことが多いですが、国産の〈アンダーノイル〉のセラムはオールインワンタイプなので便利で暫くお世話になっています」。
「使い心地ももちろんですが、パッケージのデザインにも無意識のうちにこだわりが」。そう話す通り、スキンケアグッズだけでなく、インテリアもシンプルなデザインのもので統一されている。
日々のスキンケアに加え、ライブや撮影の前日や当日にはパックをしてモチベーションを上げるのが、彼なりの“整える”術。「体調管理もそうですが、コンディションを整えておくことで、メンタルも上がる気がするんです。パックをすると心地良いですし、普段以上に肌のツヤが良くなります」。
髪をセットし、ようやく作業デスクへ…かと思いきや、準備はもう少し。
シャワーを浴びて身体を温めたあとは、スープやお茶漬け、うどんなどをサラッと食べて身体の内側から温めるのだそう。「起きたあとは簡単なものしか作らないんですが、アジア料理が大好きで、この間は豚バラ肉をはちみつに漬け込んでテジカルビを作りました。仕事の息抜きにもなりますし」。
肌や髪だけではなく、耳から自分のリズムをつくるというのがなんとも音楽家らしい。こちらは最近購入した〈ジェネバ〉のスピーカー。「基本、ジャズとかピアノのインスト曲だったり、耳触りのよい曲を制作時以外は流しています。激しい曲でボルテージ上げるというより、いつもニュートラルな状態を保っていたいんですよね」。
支度が完了し、ようやく向かった作業デスク。リビングの一角に設置されているのにはわけがあるようだ。
「音楽制作が生活の中に溶け込んでいるので、何時から何時までは曲を作るか制作時間を特別定めていないんです。ゆっくり支度をする日もあれば、顔を洗う前にパソコンへ向かうこともあったり。明確なルールはないんですが、リズムを一定に保ちながら、マイペースにやるっていうのが、自分にとって一番性に合ってるなって思います」。
Photography_Masashi Ura
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忙しい朝も、穏やかな夜も、人間らしさを取り戻す。身だしなみを整える時間は、自分と向き合う時間でもあります。自分の心に触れて日常を整えると、普段の何気ない時間が愛おしくなる。AUGERが提供したいのは、暮らしを「整える」心地よい豊かな時間です。