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イリヤ・クブシノブが「攻殻機動隊 SAC_2045」を通して語る、人間とテクノロジーの関係性

ゼロからイチへ、オリジナルなものを作り出していく、その前段階。クリエイターたちはどういった過ごし方をしているのだろうか。自分と向き合うこと、そこから生まれる歓び。その向き合う直前にある時間/行為こそ、知りたくなる。

「攻殻機動隊 SAC_2045」のキャラクターデザインを手がけたイリヤ・クブシノブは、1990年生まれロシア出身、2014年からは日本を拠点に活動するイラストレーターだ。「AUGER®×攻殻機動隊 SAC_2045プレミアム限定セット」において、主人公・草薙素子の描きおろしイラストを手がけたほか、「攻殻機動隊 SAC_2045 コラボレーション 紙カミソリ®」でもオリジナルデザインを担当するなどAUGER®/貝印との結びつきも強い。今回は、一連のコラボレートを入り口として、そこに込められた思いを訊くとともに、イリヤ・クブシノブから見た「整える」という行為/時間の重要性についても語ってもらった。

「AUGER®×攻殻機動隊 SAC_2045プレミアム限定セット」

—「AUGER®」の世界観をイラストに落とし込む際に、どういった部分を意識してイラストに反映しましたか? いつになく柔らかな目線の草薙素子だなと感じました。プライベートな時間における草薙素子の表情というか。

まさに! おっしゃる通りです。公安9課での任務以外の姿を描くことで、より深くリアルな素子を表現できることが嬉しいですね。私たちは仕事のためだけに生きているのではなく、自分自身、そして自分の時間を大切にすることはとても重要ですよね。

—AUGER®と出会った際に、最初に感じたことを聞かせてください。

今回のプレミアム限定セットを自分でも購入しました。商品全体のデザインには感銘を受けました。ボックスもスタイリッシュで、セットの中のものもすべてが使いやすくて、手触りもいいですね。特にツメキリがかなりかっこいいなと感じました。

—AUGER®の掲げる「Kiss our humanity – 心に触れて整える時間」というコンセプトについて、イリヤさんはどう感じましたか?

自分自身を尊重し、愛することは本当に大切なことです。私たちはみんな同じ人間であり、完璧な人など誰ひとりいません。お互いを思いやり、親切にすることが、私たちにできる最善のこと。みんな一緒、あなたは一人じゃない!

—イリヤさんが、自身を「整える」ために、日々のルーティーンにしていることがあれば教えてください。

朝のワークアウトの後は(ワークアウトは起床後すぐでないと、挫けちゃうんです笑)シャワー、ヒゲ剃り、瞑想ですね。瞑想については、その時間が取れたらの話ですが。そして今日一日のスケジュールをこなすために朝食で締めます。体にとっては“さあ、始めるよ!”という合図のようなものです。

「攻殻機動隊 SAC_2045 コラボレーション 紙カミソリ®」

—「攻殻機動隊 SAC_2045 コラボレーション 紙カミソリ®」についても聞かせてください。こちらも、このコラボレートのために、イリヤさんによって特別に制作されたオリジナルデザインとなっています。このデザインに込めた思いや意図について、今一度詳しくお聞かせください。

「対比、コントラスト」に、今回はかなり意識を向けました。丸く、柔らかな肌の色と、ソリッドなトライアングル、クールなブルーとのコントラスト。人間とテクノロジーはいつもともにあり、お互いを補いあい、助けあっています。カミソリの刃は、人間の肌と比べると鋭く硬いですが、それは日々の身だしなみ、自分自身をケアするために、あえてそうあるのだと思います。まったく違うからこそ、お互いを高め合うことができるのです!

—ずばり、イリヤさんにとっての「整える」とは。

私の場合は、基本的に仕事のプロセスを合理化するためにできることはすべてやる、ことです! すべての道具が近くにきちんと並んであり、PC上には必要なすべてのフォルダとウィンドウが開かれ、いつもそばに水があって、オーディオブックが流れているのです。

—「整える」とは「自分と向き合う」ことでもあります。自身の創作において、「自分と向き合う」ことで生まれるのは、どういったものだと考えますか?

基本的には、自分の弱いところを知ること、でしょうか。例えば、仕事に集中しているときに、近くに飲み水がないと水分補給のことをすっかり忘れてしまいますよね。そうすると疲れが早く出て、効率が悪くなってしまう。なので、あらかじめ近くに水を置いてそれを防ぐのです。

—制作に取り掛かる前段階における、「整える」行為の大切さ=準備の部分の大切さについて、イリヤさんのご意見もお聞かせください。

「準備を怠ることは、失敗する準備をしているようなものだ」という諺がありますが、まさにその通り! 自分自身を知ること、制作の仕組みを知ること、問題となるのは何かを知ることは必須。それらをきちんと整理することが、できるだけトラブルを少なくするための第一歩となるのです。

—最後に。イリヤさん目線での「攻殻機動隊 SAC_2045」の見所と、今後のイリヤさまの活動予定についてもお知らせください。

ストーリーが思慮に富み、登場人物がとてもユニークなところが好きですね。この素晴らしいチームと一緒に仕事をする機会に恵まれたことをとても嬉しく思います。私の予定としては、すでに動き出しているものもあるので、ぜひ私の初監督作品にご期待ください!

Edit&Text_Takuya Nakatani(DEGICO)

ABOUT AUGER®

忙しい朝も、穏やかな夜も、人間らしさを取り戻す。身だしなみを整える時間は、自分と向き合う時間でもあります。自分の心に触れて日常を整えると、普段の何気ない時間が愛おしくなる。AUGERが提供したいのは、暮らしを「整える」心地よい豊かな時間です。

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