投稿日: 更新日:
手縫いの縫い方の種類11選!覚えておきたい基本を紹介!
「手縫いの縫い方の種類には何があるの?」
「縫い方の種類を覚えるとどんなメリットがあるの?」
と思っている人もいるでしょう。
そこでこの記事では、縫い方の種類と縫い方の種類を覚えるメリットを解説します。また、裁縫をするときにそろえておきたい商品も合わせてお伝えします。
縫い方の種類を覚えたい人、裁縫を楽しみたい人はぜひ参考にしてください。
手縫いの縫い方の種類を覚えるメリット
手縫いの縫い方の種類を覚えるメリットは、素材や目的に合わせて縫い方を選べるようになる点です。
たとえば、薄い素材を縫いたいので「並縫い」、丈夫に縫いたいので「本返し縫い」、というように縫い方を選べるようになるので、便利です。
縫い方の種類を覚えておけば、ズボンの裾上げをしたり、雑巾を縫ったり、ゼッケンを付けたりが上手にできるようになります。
慣れてくれば、「縫い目を目立たせたくないから『奥まつり』にしよう」というように最適な縫い方を判断できるようになるでしょう。
なお、手縫いはミシン縫いに比べて、生地に遊びができるので、洋服であれば体になじみやすいとされています。
手縫いの縫い方の種類11選
手縫いの縫い方の種類は次の11種類です。
- 並縫い
- ぐし縫い
- 半返し縫い
- 本返し縫い
- かがり縫い
- ブランケットステッチ
- 縦まつり
- 流しまつり
- 奥まつり
- 渡しまつり
- 千鳥かけ
それぞれ解説していきます。
文章を読むだけだと覚えるのは大変かもしれません。しかし、実際に試してみると覚えやすいです。
並縫い
並縫いは布の裏表を等間隔(3〜5mm程度)で縫っていきます。
布に優しい縫い方なので、さまざま布に使えます。
【やり方】
- 2枚の布を合わせる。
- 等間隔(3〜5mm程度)で裏表を縫っていく。
- 縫い終わったら布をしごく。
- 玉止めをする。
玉止めの方法は、後で解説しています。
【使用例】
- 仮縫い(完成形を確認する)
- ミシン前のしつけ(ミシンを使う際に生地がずれないようにする)
ぐし縫い
ぐし縫いは並縫いよりも短い等間隔(2mm程度)で縫っていく方法です。
【やり方】
- 2枚の布を合わせる。
- 等間隔(2mm程度)で裏表を縫っていく。
- 縫い終わったら布をしごく。
- 玉止めをする。
【使用例】
- 和服を仕立て
- ジャケットの裏地
半返し縫い
半返し縫いは一針縫ってから、針を半針分、戻して縫っていきます。
丈夫で薄手の布、伸縮性のある布に適しています。
【やり方】
- 2枚の布を合わせる。
- 縫いはじめから半針分先に針を裏から表に出す。
- 半針分だけ針を戻し表から裏に出す。
- 1針分先に針を裏から表に出す。
- 3と4を繰り返し縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- ミシン縫いの代わり
- ほつれの予防
本返し縫い
本返し縫いは一針縫ってから、針を一針分戻して縫っていきます。
半返し縫いよりも丈夫な縫い方です。厚手の生地や頻繁に洗濯するものに使用するとよいでしょう。
【やり方】
- 2枚の布を合わせる。
- 縫いはじめから一針分先に針を裏から表に出す。
- 一針分だけ針を戻し表から裏に出す。
- 二針分先に針を裏から表に出す。
- 3と4を繰り返し縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- ミシン縫いの代わり
- ほつれの予防
かがり縫い
かがり縫いは布の端を糸で巻くように縫っていく方法です。
少し斜めになった縫い目が特徴です。
【やり方】
- 2枚の布を合わせる。
- 布端を糸で巻くように等間隔で縫っていく。
- 縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- 破れた箇所の修繕
- ほつれの防止
ブランケットステッチ
ブランケットステッチは一針縫うごとに針に糸をかけて縫っていく方法です。
かわいい見栄えになります。
【やり方】
- 2枚の布を合わせる。
- 一針ごとに糸をかけて縫い進めます。
- 縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- フェルトの縫い合わせ
- 作品にアクセントを付けたいとき
縦まつり
縦まつりは糸が布に対して直角(縦)になるように縫っていくやり方です。
縦まつりは「普通まつり」とも呼ばれるまつりの基本の縫い方です。
【やり方】
- 2枚の布を合わせる。
- 布端を折り、縫い代(しろ)を作る。
- 針を裏から刺して、表面の織り布の糸をすくう。
- 針を縫い代の裏から表に刺す。
- 3と4を繰り返し縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- 洋服の裏地の処理
- アップリケの縫い付け
流しまつり
流しまつりは糸が布に対して、斜めになるように縫っていくやり方です。
仕上がりがゆるくやわらかい素材に向いています。
【やり方】
- 2枚の布を合わせる
- 布端を折り、縫い代を作る。
- 5mmほど先の表面の織り糸をすくう。
- 針を縫い代の裏から表に刺す。
- 3と4を繰り返し縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- ズボンの裾上げ
- 洋服の裏地の処理
奥まつり
奥まつりは縫い代を縫っていくやり方です。
縦まつりと同様に縫い目が見えないのが特徴です。
【やり方】
- 布端を折り、縫い代を作ります。
- 表に縫い目が出ないように、5mmほど先の表面の織り糸をすくう。
- 針を縫い代の裏から表に刺す。
- 2と3を繰り返し縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- ジャケットやコートの裾始末
渡しまつり
渡しまつりは折り山と折り山をつなげる縫い方です。別名「コの字まつり」とも呼ばれています。
糸がほぼ見えない縫い方です。
【やり方】
- 折った2枚の布をくっつける。
- 下の布の裏から針を表に刺す。
- すぐ上の布に針を刺す。
- 上の布の折り山を4mmほどすくう。
- 下の布の折り山を4mmほどすくう。
- 4と5を繰り返し縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- スーツの生地の仕立て
- ラベルを付ける
千鳥かけ
千鳥がけはジグザグにして縫っていくやり方です。
独特な縫い目が特長です。
【やり方】
- 布端を折り、縫い代を作り、針を裏から表に刺す。
- 表布の織り糸を右から左にすくう。
- 折り代の右斜め手間をすくう。
- 2と3を繰り返し縫い終わったら玉止めをする。
【使用例】
- 洋服の裾上げ
玉結びと玉止め
全ての縫い方の基本になる玉結びと玉止めのやり方をそれぞれお伝えしていきます。
玉結びのやり方
玉結びとは縫い「はじめ」の糸を固定するための結び玉のことを指します。
指で作る方法と針で作る方法があります。
指で作る方法
指で作る方法は、次のとおりです。
- 糸先を人差し指の先に1周巻いて、親指でこするように動かす。
- 人差し指を抜いて結び玉を作る。
針で作る方法
針で作る方法は、次のとおりです。
- 糸先を2回か3回、針に巻きつける。
- 針を引き抜いて結び玉を作る。
自分がやりやすい方法を試してみてください。
玉止めのやり方
玉結びとは縫い「終わり」の糸を固定するための結び玉のことを指します。
やり方は以下のとおりです。
- 縫い終わりの場所に針を押し当てる。
- 針先に2回か3回、針に巻きつける。
- 針を通して縫い終わりのすぐきわで結び玉を作る。
- 糸先を少し残して、糸を切る。
最初はうまくできないかもしれません。慣れるまで練習してみましょう。
なお、玉結びも玉止めも結び玉が表から見えないようにすると美しいです。なので、縫いはじめは生地の裏側から針を入れましょう。
縫い終わりも生地の裏側で、玉止めをしましょう。
そろえておきたい裁縫・ソーイング商品
裁縫をするときにそろえておきたい裁縫・ソーイング商品は、次のとおりです。
- 裁縫はさみ
- 針
- ソーイングセット
- 針の糸通し
順番に説明していきます。
裁縫はさみ
裁縫はさみは普通のはさみに比べて刃が薄く鋭くなっており、やわらかい布でも切りやすいです。
ただし、布より硬い紙を切ってしまうと切れ味が鈍って、布が切りにくくなるので、裁縫はさみは裁縫だけで使うようにしましょう。
なお、裁縫はさみは別名「ラシャ鋏(はさみ)」とも呼ばれます。
針
「針」と一言でいっても、さまざまな種類があります。
刺繍(ししゅう)をしたいなら刺繍針、分厚い生地を縫いたいなら太い針など用途に応じて、使う針を替えると便利です。
なお、荒く縫いたいなら長い針、細かく縫いたいなら短い針が適しています。
種類の違う針を用意しておくと、スムーズに裁縫をしやすいです。
ソーイングセット
「普段裁縫をあまりしないので、道具をそろえるのが面倒……」という人には、ソーイングセットがおすすめです。
ソーイングセットには、裁縫のために必要な道具が入っています。
- ボタン
- ホック
- 安全ピン
- 針
- スレーダー
- 糸
- はさみ
- 糸抜き
- マチ針
ただし、商品によっては内容物は変わるので、購入前に確認しておきましょう。
ソーイングセットが家庭に一つあると、裁縫をする必要があるときでも安心です。
針の糸通し
「裁縫は好きだけど、針に糸を通すのが苦手……」という人もいるでしょう。
そんな人におすすめの商品が針の糸通しです。
針の糸通しを使えば、誰でも簡単に針に糸を通すことができます。必須ではないですが、あると便利です。
こちらの商品は薄地針用、普通針用、厚地針用の3種類がセットの針の糸通しです。ミシン針でも利用できます。
裁縫・ソーイング商品を買うならオンラインストアが便利!
裁縫・ソーイングの裁縫はさみや針は小さいとはいえ、切ったり、刺さったりする恐れはあるので、持ち運びには注意が必要です。店舗で購入して自宅まで持ってくる最中に、思わぬトラブルになってしまうかもしれません。
その点、オンラインストアで購入した場合は、自宅で商品の到着を待つだけなので、安全です。店舗に足を運ぶ必要がありません。
また、店舗と違い豊富な品揃えの中から選べるのも魅力のひとつです。さらに、24時間いつでも好きなタイミングで注文ができるので、営業時間を気にする必要がありません。
裁縫・ソーイングを安全かつ便利に購入したい人は、ぜひオンラインストアを利用してください。
裁縫はさみや針は、質のよいものを選ぶと、スムーズに生地を切ったり、生地を縫ったりできます。刃物メーカーの貝印の裁縫はさみや針は高品質なので、快適に裁縫をすることができます。
裁縫・ソーイングの通販 | 身だしなみ用品 | 貝印公式オンラインストア
まとめ:縫い方の種類を覚えて裁縫を楽しみましょう!
お伝えしたように手縫いの代表的な縫い方には以下の種類があります。
- 並縫い
- ぐし縫い
- 半返し縫い
- 本返し縫い
- かがり縫い
- ブランケットステッチ
- 縦まつり
- 流しまつり
- 奥まつり
- 渡しまつり
- 千鳥かけ
縫い方の種類を覚えておけば、素材や目的に合わせた縫い方ができます。
また裁縫をするときに、そろえておきたい裁縫・ソーイング商品は次のとおりです。
- 裁縫はさみ
- 針
- ソーイングセット
- 針の糸通し
なお、裁縫の商品を買うなら、オンラインストアが便利です。
裁縫はさみや針を店舗から自宅まで運ばなくて済むので、安全といえます。24時間いつでも注文ができて、店舗に足を運ばずに商品の到着を待つだけです。豊富な商品の中から自分にあったものを選べます。
裁縫・ソーイングの通販 | 身だしなみ用品 | 貝印公式オンラインストア
縫い方の種類を覚えて裁縫を楽しみましょう。