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三徳包丁とは?使用用途や素材の種類、おすすめの三徳包丁を紹介
料理をするうえでなくてはならない包丁。一方で「どんなものを選んでよいかわからない」「種類が多すぎて自分に合った包丁を見つけられない」という人も多いのではないでしょうか。そんな人におすすめなのが、肉や魚、野菜など幅広い食材に対応する「三徳包丁」です。基本的な調理ならばこれ1本持っておけばOK!という優れモノなのです。この記事ではそんな三徳包丁の使用用途や刃の素材の種類、選び方、おすすめのアイテムをご紹介します。包丁の新調を考えている人は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
三徳包丁とは?
三徳包丁とは刃渡り15〜20cm程度の包丁で、肉や魚、野菜などさまざまな食材を切るのに適した包丁です。日本人の食生活が変化し始めた1940年代頃、日本の菜切包丁と出刃包丁、西洋の牛刀の特性を組み合わせるかたちで誕生しました。“三徳”とは「三つの用途」にあたり、幅広い食材に対して多くの切り方ができる汎用性の高さを表しています。日本の家庭で最も普及している包丁としても知られています。
三徳包丁で何が切れる?
三徳包丁は“万能包丁”とも称されるほど、ほとんどの食材を切るのに適しているうえ、さまざまな切り方ができるのが魅力です。
たとえば、直線形の刃元はかぼちゃやキャベツなど大きな野菜、大根のかつらむきなどに向いています。また、尖った刃先は肉や野菜に切り込みを入れたいときに最適です。さらにアゴ(ハンドル側の刃の終点)ではじゃがいもの芽取りに重宝します。
三徳包丁と牛刀の違い
形状が若干似ていることから、三徳包丁は牛刀とよく比較されます。この2つの大きな違いは「刃渡りの長さ」「切っ先」「刃の幅」にあります。
牛刀は三徳包丁よりも刃渡りが長く、刃幅は狭め。さらに切っ先が鋭いのが特徴です。塊肉を切るとき、刺身を引くとき、キャベツなど大きな野菜をカットするのに便利ですが、野菜の千切りや小さな野菜をカットする際には三徳包丁に軍配が上がります。料理好きならばどちらも揃えるのもよいですが、まず1本入手するのなら三徳包丁がよいでしょう。
三徳包丁の素材別の特徴と選び方
1本あるだけで便利な三徳包丁ですが、メーカーや商品によって使われる素材はさまざま。ここでは三徳包丁を選ぶ際に押さえておきたいポイントをお伝えします。
刃の素材
刃にどんな素材が用いられているかで、切れ味と扱いやすさが大きく変わってきます。ここでは代表的な5つの素材を見ていきましょう。
鋼
切れ味を重視するならば断然「鋼」がおすすめです。鋼とは鉄に炭素を加えたもので、強度が高く切れ味が鋭いのが最大の特徴。一方で、非常に錆びやすいため、使ったら速やかに水気を拭き取るなど、こまめなお手入れが必要となります。
ステンレス鋼
鉄にクロムを加えた合金です。鋼にはやや劣るものの切れ味は鋭く、錆びにくいため、手入れをするのが手間に感じる人に適した素材ともいえます。近年の三徳包丁で最も使われている素材がこのステンレス鋼になります。
ダマスカス
異なる種類の鋼材を何層にも重ね合わせ、美しい模様を生み出したのがダマスカスです。表面の波打つようなダマスカス模様が特徴で、鋼材や積層の枚数などにより、1本1本見た目が違ってきます。優れた切れ味と錆びにくさを両立しているのが大きな魅力です。
チタン
“海水に濡れても錆びない”といわれるほど錆びにくいチタン。強度に優れているので欠けにくいのが特徴です。大変軽いため、力がない人でも長時間ストレスなく調理できるのもポイント。ステンレス製に比べると切れ味が少々劣るものの、使いやすさ重視の人にはぴったりの素材です。
セラミック
非金属なので錆びる心配のない点が魅力の素材。強度に優れているうえ、食材に金属特有の臭いがつかないのもポイントです。食器洗浄機に対応するものが多く、使い勝手のよさを重視する人に適しています。他の素材と比べて非常に軽いので、小さな子どもやご高齢の方にもおすすめです。
持ち手の種類
刃だけでなく持ち手(柄)の種類もさまざまです。持ち手の種類によって使い心地が分かれるため、重視したいポイントのひとつ。ここでは「木材」「樹脂」「ステンレス」をご紹介します。
木材
手触りのよさや自然な握り心地を重視する人に適した素材です。ただし、水に濡れると劣化しやすいため、使用後は速やかに水気を取るなど、日々のお手入れが重要になります。また刃と持ち手の境に凹凸がある場合、汚れがたまりやすいため要注意です。
樹脂
軽量かつ水に強い素材のため、お手入れのしやすさが特徴です。最近では食器洗浄機の使用が可能なものも登場しています。カラーのバリエーションも幅広いので、他の調理器具との色合いを合わせたいという人にもおすすめです。
オールステンレス
刃と持ち手が一体となったオールステンレスは、継ぎ目に汚れがたまりにくく、衛生面に優れているのが魅力。見た目もスタイリッシュで、シンプルな雰囲気を好む人に最適といえるでしょう。一方で、水に濡れると滑りやすいため、滑り止め加工が施されているかチェックしておきたいところです。
刃渡り
刃渡りも三徳包丁を選ぶ際に重視したい要素です。キッチンの調理スペースやまな板が小さい場合は短めのものがおすすめ。一方で、料理をする頻度が高く、大きな食材を切ることが多い人は16cm以上のものを選ぶと快適に調理できるでしょう。
三徳包丁の刃渡りは15〜20cmが主流です。刃渡りのサイズによって包丁の使い心地は大きく左右されるので、異なるサイズを比べて検討するのがおすすめです。
重さ
包丁を探している際、意外と見落としがちなのが重さ。重すぎるものは手が疲れやすく、長時間の調理に適していません。反対に軽すぎると食材を切るときに余計に力が必要になってしまいます。購入する際はぜひ一度手にとって、自分に合っている重さか確認するようにしましょう。
一生ものにしたい!おすすめの三徳包丁
肉に魚に野菜にと、ほとんどの食材に対応する三徳包丁。1本あるだけで日々の調理をこなせるのが魅力の万能包丁です。せっかくならとっておきのアイテムを選んで、末長く使ってみるのはいかがでしょうか?ここでは創業100年を超える老舗刃物メーカー「貝印」の三徳包丁のなかから特におすすめのものをご紹介します。
【特別価格】旬Nagare 三徳 175mm
¥30,800 (税込)
70層にも折り重ねられた2種類の高級鋼材から成る刃体は、美しい模様を作り出すだけでなく、
使ううちに鋼材硬度の差により刃先に微小なセレーション(鋸刃)を生み出し、持続性のあるすぐれた切り味をもたらします。 少し大きいサイズの三徳はプロの要望も満たしてくれる包丁です。野菜・肉・魚介、いずれの素材も軽快に切ることができます。包丁のアゴの部分を使えば、ジャガイモの芽など、素材の要らない部分を取り除く作業も可能。 毎日の基本的な調理作業を1本でこなします。 ※右利き・左利き兼用の包丁になります。左利きの方でもご使用いただけます。
旬DualCore 三徳 175mm
¥37,400 (税込)
旬Kaji 三徳D 165mm
¥35,200 (税込)
旬Classic 三徳D 175mm
¥24,200 (税込)
旬Premier 三徳 135mm
¥23,100 (税込)
包丁のアゴの部分を使えば、ジャガイモの芽など、素材の要らない部分を取り除く作業も可能。毎日の基本的な調理作業を1本でこなせる万能包丁です。 刃全体に槌目加工を施すことにより、ダマスカス模様と槌目の織り成すデザインが特徴です。刃には高硬度でかつ靱性を併せ持つVG-MAXダマスカス材を使用し、鋭い切れ味を実現しています。また、ハンドルは、積層強化木を使用した、オーバルハンドル形状を採用し、柔らかな握り心地を追及しています。 ※右利き・左利き兼用の包丁になります。左利きの方でもご使用いただけます。
関孫六 15000ST 三徳包丁 165mm
¥16,500 (税込)
関孫六 ダマスカス 三徳包丁 165mm
¥13,200 (税込)
関孫六 10000ST 三徳包丁 165mm
¥11,000 (税込)
関孫六 匠創 三徳包丁 ディンプル 165mm
¥5,500 (税込)
動画で見る、『関孫六』三徳包丁の選び方
三徳包丁のお手入れ方法
今回ご紹介した貝印の三徳包丁は比較的錆びにくいものの、切った食材の塩分や水気、酸に空気が触れることで錆びる可能性もあります。できるだけ長く使うためにも、使用後は速やかに洗い、よく乾いた布で水分をふきとるようにしましょう。また長期間使わないときは、よく乾燥させてから新聞紙に包んで湿気が少ない場所に保管するのが理想的です。
まとめ
いかがでしたか?肉から魚介、野菜まであらゆる食材を切るのに適した三徳包丁。1本持っておけば、和洋中をはじめ、あらゆるジャンルの料理にトライできるのも大きな魅力です。ぜひ今回ご紹介した選び方を参考に、自分に合った、とっておきの1本を探してみてはいかがでしょうか?