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UNIQUE貝印のこだわり
ひたすらに刃物を追求してきた貝印のこだわり
UNIQUE01創業から一貫して刃物を作り続ける
より鋭利に。よりなめらかに。
貝印の工場が追い求める、ただ「切れる」というだけではない刃物の"切れ味"。
積み上げてきたノウハウを随所に活かしたそのこだわりは、
人々の生活をより豊かにする"切れ味"を提供し続けています。
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創業以来、刃物の製造にこだわり続けている貝印の工場。
その卓越した技術は、創業時のポケットナイフに始まり、カミソリ、包丁、ハサミ、ツメキリといった、あらゆる刃物へと広がり、受け継がれてきました。
人々の生活になくてはならない刃物製品は、もはや「ただ切れればよい」というものではありません。より鋭利に。よりなめらかに。さらにその先が求められています。
試験機によって2年間分の爪を切ってテストするツメキリや、切れ味は機械で測定し剃り味は実際に社員に使って試してもらった上で確認しているカミソリなど、まさに社員が一丸となって自社の刃物製品に向き合っています。
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1-貝印の代表ブランドのひとつである「関孫六」。 2-眼科向けの医療用メスの刃先。非常に細かく複雑な形状。
UNIQUE02価値を生む工程は人の手で
大量生産、大量消費の時代は、機械によるオートメーション化が進められてきました。
しかし、貝印の工場では製造過程の要所要所に人の手による作業を取り入れることで、
機械化だけでは成し得ない「確かな切れ味」と「使いやすさ」を可能にしてきたのです。
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創業時に製造していたポケットナイフは、穴あけ、ヤスリがけ、研磨などを手作業で行なっていました。それは手の形が変わってしまうほどの作業だったといいます。
その後、たくさんのお客さまにご要望いただき、一つでも多くの刃物を作るべく機械を導入し、効率化を図ってきました。
しかし、切れる、切れない、は人の感覚。製造工程において刃先や切れ味の確認など、人の目や手作業による作業は随所に残しています。
それらは「確かな切れ味」と「使いやすさ」にかかわる重要な根幹部分。「効率を追求する工程は機械で。価値を生む工程は人の手で」、機械化と手作業をバランスよく組み入れることに努めています。
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1-包丁の湿式刃付の様子。高級ラインに用いられる技術。 2-ハサミの切れ味は人の感覚によるところが大きい。
UNIQUE03刃物におけるあらゆるニーズに応える
長きに渡り変わらぬご愛顧をいただいている製品と、最先端の技術を駆使する新たな製品。
貝印には、あらゆるニーズに応えられるだけの蓄積された経験とノウハウがあります。
それを求めるお客様がいる限り、貝印のものづくりは生き続けるのです。
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貝印のロングセラー商品「T型ゴールド」。3枚刃や5枚刃が当たり前の現在にあっても、40年以上もの長きにわたってお客様に愛されてきた1枚刃のカミソリです。使い続けてくださるお客様のために、仕様や品質を変えずに今も生産を続けています。
長年愛される商品がある一方、新しく求められる技術もあります。長らく培ってきたカミソリ製造の技術は、現在、医療用の刃物製造にも生かされています。
人命にかかわる医療用刃物は、形状やサイズなど多種多様なケースを要求され、少しのミスも許されない難しい課題。これまで積み上げてきた経験とノウハウがあるからこそ、これらの難題と対峙し納得の切れ味を実現することができるのです。
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1-ロングセラー商品「T型ゴールド」。1枚刃のカミソリ。 2-皮膚の検査に使用する器具「トレパン」の組立て。
UNIQUE04世界に広がる
「メイド・イン・貝印」の秘密
貝印の追求する「切れる刃物」を超えた刃物づくり。
国内のみならず世界にも認められたものづくりは、自身が設計した製造機械に支えられています。
しかし、貝印が重視するのは機械や製品だけではありません。
それに携わる“人”を育てることこそが大切であると考えています。
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貝印の海外工場では、国内で設計・製造した加工機を海外工場へと持ち込み、製品を生産しています。それは、国内と同レベルの生産品質を提供するために貝印がこだわり続けていることです。
それだけではありません。海外スタッフには日本で研修を受けるプログラムも用意しています。それは単なる工場の視察ではありません。貝印がどんな精神でものづくりに取り組んでいるのか。「使う人の用途や癖を理解する」という人の目線に立ったものづくりの思想を学びます。
つまり品質のみならず、貝印のものづくりの思想をも、世界に提供しているのです。
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1-ツメキリの組立ての様子。貝印のものづくりの思想は日本にとどまらない。2-海外で人気の高い包丁ブランド「旬」。