新たなショコラとのマリアージュ
兄の浩久氏はイタリアンのシェフ、弟の和明氏はフレンチのパティシエ。息の合った双子の伊沢兄弟がショコラをテーマに美しいメニューを組んでくれました。香りや食感も愉しいアンティパストも、鮮やかなソースに眼が釘付けのメインも素敵なショコラとのマリアージュ。温かいフランボワーズソースと共にいただくデセールまで、ショコラアートを堪能していただけます。
広尾の天現寺近くのイタリア料理レストラン。開放感がありクラシカルモダンのシンプルなインテリアにオリジナリティー溢れる美しい料理と程よく行き届いたサービス。上質な常連客にも恵まれ、トータルクオリティが高い名店です。
〒106-0047
東京都港区南麻布4-12-4 プラチナコート広尾1F
なんてオシャレな店名…と初めて聞いたとき思いました。反転したり回転させたり鏡に映したりすると二通り(あるいはそれ以上)の見方が出来る文字のことをアンビグラムと言います。amb(i アンビ)は二重、gram(グラム)は図・文字など“書かれたもの” という意味らしいです。
ドンチッチョのマネージャー米津氏が独立し、双子の伊沢浩久氏、和明氏とトリプルタッグを組んで2012 年7 月に開店した素敵なトラットリア。サービスの米津氏、シェフの浩久氏はイタリアン、もちろんお店もイタリアン。でも和明氏はフランス菓子のパティシエです。「イタリア語の店名もフレンチの名前もしっくりこない」となかなか決まらず、ちょうど夢中になっていた“ダ・ヴィンチ・コード” に出てきた「アンビグラム」がいいのでは?となったのですって。本当にピッタリの店名で大成功!
「適度な距離感とフレンドリーさを持ち合わせ、居心地の良いサービスを常に提供してくれる」と沢山のファンを持つマネージャー米津氏。
「どれも本当に美味しくハズレなし」と常連客からも熱い信頼のシェフ浩久氏。フランス菓子をベースにどこかにイタリアの食材を取り入れて「ここでしか味わうことができないデザート」で喜びを与えてくれるパティシエ和明氏。
異色の3 人が出会い、全てにバランスが良く、「欠点が何ひとつない」と言われる名店になりました。
それなのに!和明氏が鎌倉にパティスリーを開き、独立する、ってほんとですか?・・・全て最初からの計画通り、でもアンビグラムのタッグは今までと変わらず、いや、それ以上に協力していくつもり、とのこと。お土産のお菓子も作ってどんどん送るし、と和明氏。そしてレモンクリームのオペラや濃厚プリンなどはちゃんとメニューに残るそうです。安心しました。心地よく過ごせる大人のトラットリア、これからも健在です。
text by Nobuko Kimura
東京都新宿区新宿 3-14-1 伊勢丹新宿本店本館地下 1F
明治通り側エレベーター前
お問い合わせ:03-3352-1111 / 営業時間:10:30~20:00(LO.19:00)