2019年に創業111周年を迎えた貝印は、「切る」ことを多角的に体感できる『貝印プレゼンツ「切るとは」展』を、2020年1月10日から13日まで、東京・六本木の東京ミッドタウン アトリウムにて開催しました。3連休を含む4日間で累計4,000名以上のお客様が来場し、「切る」にこだわり続けてきた総合刃物メーカー貝印の歴史と未来を感じていただきました。
『「切るとは」展』のコンセプトは、「切る」辞典の中に入り込み、「切る」という行為を見つめ直すこと。視覚・聴覚・触覚、様々な角度で「切る」を表現することで、「切る」行為の面白さを再認識してもらおうという体験型イベントです。
1月9日にはメディアデーが設けられ、メディア向け内覧会およびClub KAI会員向けプレオープン(40組80名をご招待)が行われました。冒頭、副社長の遠藤浩彰が挨拶し、「日常とは違う形で、視覚・聴覚を使って『切る』という行為を改めて体験して欲しい。そして貝印グループについても深く知ってもらえたら嬉しい」とメッセージを述べました。
参加者は受付で貸し出されるスマートフォンを手に、各コンテンツに散りばめられたARマーカーを読み取りながら会場を回遊します。コンテンツは、サウンドクイズや商品展示など5つのテーマで構成されています。
それでは、5つのテーマについてご紹介させていただきます。
「KAI HISTORY」は、111年の歴史を振り返るコーナーです。切るとは「貝印そのもの」。1908年に岐阜で創業してから、さまざまなチャレンジを繰り返してきた貝印グループの歩みが、巨大な辞典の見開きに表現されています。
「KAI SHOWCASE」では、カミソリ、包丁、ツメキリなどの多彩な「切る」道具を展示。切るとは「道具を知ること」。今まで知らなかった貝印商品を目にして、購入を希望されるお客様が多くいらっしゃいました。既存の商品だけでなく、樹脂フリーの紙カミソリ、分解して分別廃棄できるハサミ、カートリッジ式のメイクツールなど、SDGsに対応した開発段階の商品も参考出品し、持続可能な社会の実現に向けた貝印の新しいチャレンジを紹介しました。
「KAI SOUND QUIZ」では、聴覚を利用したクイズを実施。ブースに入ると、さまざまな「切る」音が流れます。それらの音が、どんな道具で切っているのか、何を切っているのかを当てます。切るとは「音に没入すること」。聴覚のみに訴えると、普段何気なく耳にしている「切る」音が、いつもと違って聴こえてくるという、不思議な体験をしていただきました。
「KAI CUT SHOW」は、包丁を使った実演コーナー。料理研究家が登場し、パン切りやキャベツの千切りなどを実演しながら、包丁の切れ味と美味しさの秘密を解き明かします。研がずに使い続けた包丁でマグロやピーマンを切ると苦味が増すという実験結果も踏まえながら、包丁の特徴や貝印の包丁へのこだわりを説明してもらいました。切るとは「美味しくすること」。全ての回で、通路がいっぱいになる程のお客様に観覧いただきました。
「KAI NEXT VISION」では、「切る」とアートを融合し、最先端の技術を用いたデジタルアート体験を展示。「KAI CUT ART」と名づけられたインタラクティブコンテンツは、辞典を模した2つの巨大モニターの一方に「口火を切る」「切羽詰まる」「切れ者」「一切合切」などの意味が書かれた「『切る』の奥深さを知る辞典」、もう一方に「切ると気持ち良いもの」が表示されており、スマートフォンで「切る」体験が楽しめるもの。スマートフォンの画面を指でスワイプすると、目の前の巨大モニターに描かれたスイカやトマトが「スパッ」と切れる不思議な体験は、大人にも子どもにも大好評で、延々と切り続ける人が続出する事態に。
最後のARマーカーは、スタンプを集める順番によって異なるエンディングムービーが流れる仕掛けです。切るとは「未来を切り開くこと」。貝印のこれまでとこれからを綴った全15冊の「KAI FACT magazine」を利用して作られた紙カミソリのコンセプトモデルも特別展示され、会場全体が、未来を切り開いていくメッセージとなっています。
5つのARスタンプをすべて集めた方には、もれなくツメキリをプレゼント。さらに、会場の様子をツイッターもしくはインスタグラムで投稿すると、抽選で素敵な商品が当たるSNSプレゼントキャンペーンも実施。来場者からは、「いろんな仕掛けがあって面白かった」「こんなに歴史のある会社だと知らなかった」「日本の大事なブランドなので、これからも大切にしていって欲しい」といった声が聞かれました。
これからも貝印では、さわやかな、あじわいのある日々を送っていただけるよう、商品のご提供とイベントの開催をしてまいります。
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